2025年8月22日金曜日

言うだけなら簡単

 石破首相に限った話ではないが、政府の前向き発言は俄に信じがたい嘘っぽい発言が多い。「3年間で3万人のAI技術者養成を目指す」なんてのもその一つ。人材育成なんて政府が簡単にできることではあるまい。大学か専門学校かは別として、教育機関や指導者の存在が欠かせないと思うが、日本にその資源が如何ほど存在するか分かっているのだろうか?恐らく何も分かってはいないだろう。

この発言は今日閉幕となるアフリカ開発会議のスピーチで出たように記憶するが、この会議も趣旨は結構だと思うが、その実効性に関しては疑問が多い。アフリカには50ヶ国以上の国家が存在すると思うが、石破首相は今年の会議の中でエリアをさらに拡大して、インドから中東、アフリカにかけての一帯を新たな経済圏と位置づける構想「インド洋・アフリカ経済圏イニシアティブ」を打ち出した。対象国家が何か国になるかは知らないし、知る気も無い。

何れにせよ、こっち方面とビジネスをしたい始めたいと思っている人は、大いに頑張って発奮すれば良いことだ。45年前大阪支社に転勤になった時取引があった「ヤマトシャツ」を思い出す。当時としては画期的でウガンダに拠点をもって活動していた。社長さんがユニークで確かアルゼンチンに長いこと住まわれた経験がおありだったように記憶しているが、ひょっとするともう亡くなられているかもしれぬ。

ビジネスは難しいもので、国内であろうと海外であろうと一旗揚げるのは容易ではあるまい。政府が旗を振っているのでついて行って損をしたなんてことにならぬようご用心だ。小生にも起業の経験は一応あるが、自慢できるほどのことは無かったのが正直なところ。今は生きるだけで精一杯。明日と明後日は久しぶりに息抜き。ブログ書きもお休みにさせて頂くので乞うご了承。

2025年8月21日木曜日

生と死

 昨日の夕方、池袋から帰宅途中後ろから突然女性から苗字を呼ばれてびっくりした。振り返ると昔昼飯を食いに足しげく通った食堂の女将さん。「お元気ですか?」と聞かれ「そうでもありませんが、有難うございます。」と応えたが名前を憶えてくれていたことには感謝だ。

既に1ヵ月以上経つと思うが、売りに出した我が家の測量関係の書類作成が愈々最終段階に入った。今朝も早くから測量事務所の代表が分厚い書類を抱えて来宅、朝から実印を含むハンコ押しを30分以上。慣れぬことなので手先指先が疲れてくるし、下手な自分の住所署名を見るのが辛い。未だ測量関係事務終了とはならぬが、小生の署名押印作業はこれで終わりらしい。

この後2週間ぶりに紀尾井町のレストランに出向く。いつものように池袋までは歩いたが、流石に真昼の陽射しは強い。レストランで読んだ今日発売の週刊文春8月28日号、大した記事は無かったが「バカの壁」で有名になった医学博士養老孟司氏の近況に関する記事が興味深かった。氏は3歳年上の1937年生まれだが、最近は体調を崩して2、3年肺がんなどで死線をさ迷っておられるらしい。とは言うものの、インタビューに応えたのだろう、かなりの長文が掲載されている。

曰く、死も自然に任せるが一番とのこと。氏は4歳か5歳の時父上が亡くなられたとのこと、その時天から「お父さんにさよならを言いなさい。」との声が聞こえたが何故か言えなかったそうだ。生と死は1と0ではありえず、その間で限りなくゼロに接近してると自覚されているらしい。母校東大で手厚い医療を受けておられると思うが、脳科学の第一人者の言葉にしては興味深いものがあった。

2025年8月20日水曜日

只管辛抱

 今日は何も特別なことは無いと思って下らぬ本など読んでいても、大概9時を過ぎると電話が鳴ったりして何かが起きる。そう言えばお盆前にそんな約束だったなと思い出すこともあるが、もうだいぶボケてる独居老人。もう何が起きても仕方ない。出たとこ勝負で凌ぐしかない。午前中に2本電話があったが1本は株屋さん。口座に現金が40万円弱溜まっているとのこと。眠らせておくのは勿体ないから一つの投資信託の銘柄を買い増してくれださい、投資信託の配当金とのこと。議論するのも面倒なので了解した。

もう1本は測量会社からの連絡で、区との境界が確定したので書類に実印が必要とのこと。今日でも問題無いが、先方が予定があるとのこと。明日の9時半に来てもらうことにした。明日は2週間ぶりに紀尾井町のレストランに昼食に出かける予定。2週間とは随分久しぶりに思える。この暑さで帰り道無事飯田橋まで歩けるか少し心配でもある。

日中は暑いのでテレビでも観るのが良さそう。昨日のNHK・BS昼のシネマ「日の名残り」は面白かったが、今日の「浮雲」は初め少し観たが結局途中でやめてしまった。大分出来が違うように思う。兎に角ものを考えるのが面倒くさい。暑さのせいか、年齢のせいか?

2025年8月19日火曜日

平和国家

 現代は通信手段の進歩でニュースの伝わり方が速い。ニュースの中には嘘情報も含まれるから受け手である庶民はその選別の必要に迫られるので少し厄介かもしれぬ。一昔前までは小中学校の教科書記述は厳重な事前審査があるので間違いないとされていたが、社会科などに関してはどうも危うくなっているようだ。小中学の社会科は歴史関連記述があるのでやむを得ないかもしれぬ。

今年は戦後80年の節目。戦後50年から60年70年と首相が談話を発表してきたとのことで、数か月前から今年の8月15日が注目されてきた。結局石破首相からは発表は無かったが、個人的にはそれでよかったと思っている。首相は自民党総裁でもあるから、戦没者慰霊祭で述べた反省なんて文言入りの談話は出せない。もしそれが個人の意思に反するなら黙るしかないだろう。

自民党は議会で少数与党になり、野党でさえ日本ファーストの党が勢力を拡大する昨今だ。日本が今後世界政治の中で如何なる位置を占めるか想像しにくいし、やや手遅れの感が無きにしもだが、失われつつある平和国家の実現は大事にしてもらいたいものだ。

2025年8月18日月曜日

暑さが耐え難い

立秋はとうに過ぎているが相変わらず暑い日が続いている。両隣の車庫には車が無く、雨戸が閉まったままなので別荘からお戻りになっていないのだろう。誰にとっても同じだと思うが、人生は自分が思うほど単純でないし、また願いとは反対方向に進みがちだ。85年間毎日のように迷い、間違いを繰り返しながら今日まで来たものだ。果たしてこんなことでいいのだろうが?迷いは多いがしなければならぬことも沢山ある。

道路を挟んで向かいのビルの取り壊しが始まった。取り壊し業者からはこの長い休暇の前に案内状とご挨拶と書かれた熨斗紙付きタオルが郵便受けに入っていたので仕方ないとするしかない。今日はコメの在庫が少なくなったのでいつもの米屋に電話で注文。いつもの長野安曇野産は未だ新米が収穫されていないのでとのこと。代わりに佐賀県産「七夕コシヒカリ」を購入。5キロ4500円だった。何もかも物価高騰のご時世だが、毎朝食べる飯だけは多少高くても仕方ない。

昼過ぎても出掛ける気にもならずグダグダしていたら、珍しく次女から電話が来た。大した用事は無いのだが、更年期障害で何もする気にならぬとのこと。50代の娘でさえそうなのだから、こちらがやる気が起きないのも無理ないかもしれぬ。

2025年8月17日日曜日

好みの問題

 山好きの日本人であれば当然のこと、そうでなくても生涯に一度は登ってみたくなる富士山。小生も一度だけ登ったことがある。新宿から山梨県側の5合目までバスで行き、昼頃から半日かけて8.5合目の山小屋で夕食をとって仮眠、12時過ぎからヘッドライトの明かりを頼りに歩き、山頂でご来光を拝むごく一般的なルート。満天の星空のもと延々と連なるヘッドライトが美しかったことが良い思い出となっている。

5合目から山頂まで普通であれば10時間以上掛かっても不思議は無いと思うが、世の中には凄い人が居るもので、今発売中の月刊文藝春秋9月号の巻頭コラムに今年82歳の、実川欣伸氏が「富士山のイチロー」のタイトルで一文を寄せている。42歳から登り始めてから約40年間に2240回登頂の言録をお持ちとのこと。最盛期は登り2時間、降りが1時間半で、1日に2回登頂もあるとのこと。

何ごとも10年も続ければ大体一人前になると教わった気もするが、40年とは凄いし、40年にしても凄いと思う。小生も山国信州の出身なので人並みに山好きではあるが、アルプスなど本格的な山は60歳を過ぎてからのこと。好きな山はやはり故郷長野市の飯縄山。都心に最も近い高尾山に飯縄山のご神体が祀られていることを知って、この高尾山も好きになり、双方の山には20数年の間に数回登ったものだ。

学生時代はスキーが好きで、志賀高原に魅せられて一生山で過ごしたいと思った時代もあったが、何のことは無い、現在はすっかり都会派。しかも山歩きは一昨年5月以来どこにも行っていない。但し墓は長野市郊外の見晴らしの良い山の中腹。ここにある先祖代々の墓に入れてもらいたいが、これも子供たち任せのことだ。

2025年8月16日土曜日

米ロ首脳会談

 普通アメリカの記者会見は結構長い時間を掛けるが、今朝アラスカで行われた米ロ首脳会見終了後の記者会見は、珍しく記者の質問を一切受け付けなかった。従ってこの会見の意味や成果は全く分からない。察するところになるが、両首脳が直接会って長時間にわたって話し合い、共同で記者会見を開いたことが一つの成果と見るべきだろう。日本の外務省はウクライナを負けさせてはいけないと考えているようだが、小生はへそ曲がり。

傍から口を出して、勝敗に決着をつけさせたほうが世界の平和に役立つような気がしている。アメリカのトランプ大統領もその気だろうが、この行司役は相当に難しそうだ。米ロがどんなことを話したか知らぬが、ウクライナ領土問題がテーマにならなかったとは考え難い。結局は朝鮮半島の南北境界線のような形にならざるを得ないような気もするが、それでゼレンスキー政権が持つかどうかが分からない。

何れにせよ戦争はまだ暫く続きそうだが、ロシアは攻め手を緩めないだろう。ウクライナも欧州諸国に支援を要請するだろうし、アメリカが支援を続けるかどうかは不明。ウクライナ国民はそろそろこの冬のことが気になり始めているだろうと思うと、日本人で良かったと思わざるを得ない。