2025年8月21日木曜日

生と死

 昨日の夕方、池袋から帰宅途中後ろから突然女性から苗字を呼ばれてびっくりした。振り返ると昔昼飯を食いに足しげく通った食堂の女将さん。「お元気ですか?」と聞かれ「そうでもありませんが、有難うございます。」と応えたが名前を憶えてくれていたことには感謝だ。

既に1ヵ月以上経つと思うが、売りに出した我が家の測量関係の書類作成が愈々最終段階に入った。今朝も早くから測量事務所の代表が分厚い書類を抱えて来宅、朝から実印を含むハンコ押しを30分以上。慣れぬことなので手先指先が疲れてくるし、下手な自分の住所署名を見るのが辛い。未だ測量関係事務終了とはならぬが、小生の署名押印作業はこれで終わりらしい。

この後2週間ぶりに紀尾井町のレストランに出向く。いつものように池袋までは歩いたが、流石に真昼の陽射しは強い。レストランで読んだ今日発売の週刊文春8月28日号、大した記事は無かったが「バカの壁」で有名になった医学博士養老孟司氏の近況に関する記事が興味深かった。氏は3歳年上の1937年生まれだが、最近は体調を崩して2、3年肺がんなどで死線をさ迷っておられるらしい。とは言うものの、インタビューに応えたのだろう、かなりの長文が掲載されている。

曰く、死も自然に任せるが一番とのこと。氏は4歳か5歳の時父上が亡くなられたとのこと、その時天から「お父さんにさよならを言いなさい。」との声が聞こえたが何故か言えなかったそうだ。生と死は1と0ではありえず、その間で限りなくゼロに接近してると自覚されているらしい。母校東大で手厚い医療を受けておられると思うが、脳科学の第一人者の言葉にしては興味深いものがあった。

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