2019年9月7日土曜日

昨日の顛末

昨日はブログを休んでしまった、どうしたかとご心配いただいた方も居られるかも、その方々には先ずお詫び申し上げます。身体の方は相変わらずで心配ありません。脳みその加減が相変わらずおかしく、久しぶりの快晴で、朝飯の後片付けを済ませ8時ちょい過ぎに2階に行ってパソコンを立ち上げようとした瞬間のことです。

先月山に行けなかったことと今月もこれから少し立て込んでいてヒョットすると行けないかもしれない。明日も午後から雨のようだし、これからどこかに出かけようと急に思い立ちました。とは言っても、東京ではどんな近間の山でも自宅から歩いていける山はありません。比較的近いのは西武線か東武線行ける所でしょうがすぐに思いつかず、結局今年未だ一度も行っていない高尾山に決めました。

高尾山であれば山頂に茶屋があるので食料の心配もいりません。天気予報は終日快晴と言っていますので、装備も最低で済ませ10:30には登山口に到着して標高589mの高尾山から標高670mの城山と言う山まで行ってJRでは高尾の一つ先の駅相模湖に降りました。天気は予報通りでしたが富士山を見晴らすことは出来ませんでした。代わりに秋を感じさせる涼風をたっぷり浴びて満足することが出来ました。

一応着替えのシャツは持っていきましたし、相模湖駅には更衣室まであったのですが、喉の乾きを癒すのが優先だったのと面倒臭さも加わり、汗びっしょりのまま中央線特別快速に乗って17時には池袋に帰ってまいりました。幸い時刻が早かったので列車も空いていて、他のお客さへの迷惑も少なかったかと思っています。池袋で夕食をを取り、帰宅したのが19時前。

この夏は光熱費節約のため1ヶ月以上温水シャワーを使うことがなかったのですが、流石に昨夜は温水のシャワーで石鹸をたっぷり使いました。そのあと来ていたものを全て洗濯機に放り込み一安心して少しテレビを観て9時前には寝てしまいました。その結果、今朝起きると釜の中に米が入っていません。慌てましたが、朝洗米してすぐに炊いたことはこれまでにも何回かありましたし、家内にもあったことです。兎に角無事ですのでご安心ください。

2019年9月5日木曜日

諸悪の根源

日本には記者クラブ制度があり、国であれ地方自治体であれ、司法組織であれ、経済団体、労組等々ありとあらゆる組織にマスコミ大手の記者が群れをなして張り付いている。その事自体は驚くに当たらないかもしれぬ。新聞社や放送局の経営が苦しいと自分で言ってみても、実態的には未だそれだけの記者を外部に貼り付けている余裕があるわけだ。彼らの給料だって未だ相当高給の方だろうし、足代にしてもハイヤーこそ大分制限されてきてはいるかもしれぬが、電車代ということはめったに無いだろう。

彼らがそれぞれの組織に張り付いて、読者、市民に代わって対象者に目を光らせているなら未だ許せる。しかし実態は正反対、組織の代弁者に陥っているケースが99%と言っても過言であるまい。100%と言わないのは東京新聞の望月衣塑子氏がいるからだ。知る限りに措いて彼女はもうかなりの年齢にも関わらず、新米記者に混じって官邸記者会見で、菅官房長官に食いついていた。どこまで行けるかわからないが、そのうちに年令を理由に外されることになるだろう。

NHKの岩田明子氏も似たような歳で官邸記者クラブ所属だと思ったら、念の為調べると「政治部記者兼解説委員」となっているから記者クラブは卒業しているようだ。解説委員であれ、本来の取材は対象である総理に視聴者を代表して耳の痛い事を聞いた上でマイクに向かって喋るべきだ。それを何を勘違いしているか、総理の言いたいことを拡散するのが解説と心得ているのは明らか。即ち日本の記者クラブ制度は百害あって一理も無い。ナチスドイツのゲッペルス宣伝相をマスコミから派遣してもらっているの一緒。

そのうちのNHKは税金が投入された上に国民から視聴料を有無を言わさず召し上げている。即ち我々は金を払って有害な情報を取らされ、政府の判断を善しとするように仕向けられている。序に言うが、NHKは何故子殺し事件を繰り返し放送するのか?犯人の親と同居人が逮捕された時点でもう十分だ。昨日の19時のニュースでまた同じような声が聞こえたので画面を観ると母親の裁判の模様。再発防止になんの役に立つ?いいかげんにしろだ。昨夜頭にきたけど今朝の朝日新聞も大々的の報じている。大手マスコミは諸悪の根源だ。

2019年9月4日水曜日

100円ショップにある肩書

東方経済フォーラムなるイヴェントがロシア東方日本海に面したのウラジオストック4日から6日まで開催される。ロシアの東方政策に沿った催事で今年は5回目、プーチン大統領の肝いりなんだろう、プーチン氏は毎回出席している。安倍総理も今日日本を発って出席するそうだ。3年連続らしい。今朝ロシアのニュースを観ていたらプーチン氏は一昨日(2日)モンゴルのウランバートル入りして、モンゴルのノモンハン事件戦勝記念式典に出席、昨日のうちにウラジオストック入りしたようだ。

話がそれる。モンゴルの大統領の体格が日本人になったばかりの横綱白鵬関みたいなのにびっくりした。番組によれば何でも現役の格闘家とのこと。朝青龍が政治家に憧れるのも分かったような気がする。ノモンハン事件戦勝記念日なんて何戦争?と言う人も多いだろう。念の為申し添えさせて頂けば相手国は日本、時は昭和14年大東亜戦争勃発の2年前。今でも同じことが繰り返されているが、日本は表現を差し替えることで事の本質を隠す悪い癖がある。昭和の初めから大陸を侵略して戦争を繰り広げていたくせに、国内的に「事変」と訳のわからぬ言葉で誤魔化していただけのこと。

話を戻して、日本がロシアの東方政策に協力するのは決して悪いことではないが、具体的には如何なる協力をして如何なる成果が上がっているのか知る人は少ないだろう。今回の随行がどの大臣とどんな財界人か知らぬが、昼のテレビで紹介されたのは日本オリンピック委員会の山下泰裕氏と円盤投げ室伏広治氏のみ。少なくとも首相の目的は、ここで大判振る舞いをして見返りに北方領土返還交渉に役立てたい筈だが、見当違いじゃないのかな。何れにせよ、その交渉の見通しが全く立たなくなった今、フォーラムに参加するのは健気と言えば健気でもあり、バカみたいと言われても仕方ないかもしれぬ。

最近夏休みが明けてだいぶ頻繁にテレビに映像が出るようになった安倍首相、人相と顔色の悪さが不気味で気になる。医者の意見を聞いてみたいが、こんな下らないことを友人にメールで聞いては失礼なので聞けてはいない。その首相がロシアから帰国後に党役員と内閣を改造すると仰々しく前触れしている。この首相の主な仕事は選挙と内閣改造だから仕方ないか。それにしても大臣が何人いるか知らぬが、最近は〇〇大臣と官名で言われて顔が思い浮かぶのは財務大臣と官房長官、党役員では二階幹事長程度。どうでもいいが、大臣の100円ショップ安倍商店はなんとか命脈を保っている一方、安売りに飛びつくのが政治家の性とも言えるか。

2019年9月3日火曜日

閣下の山盛り

外務省の役人で大使経験のある人物を「閣下」と呼ぶ習わしがあるらしい。また随分と時代めいた話で馬鹿げているが現代でもそれが通用しているとのこと。何故かテレビはその閣下が好きみたい。元鳥取県知事の片山善博氏なんか懐かしいがさっぱり見なくなった。昨夜はBS6「報道1930」とBS8の「プライムニュース」が閣下のてんこ盛り。「報道1930」の出演者は武藤正敏(元韓国大使)牧野愛博(朝日新聞)クォン・ヨンソク(一橋大)「プライムニュース」は田中均 元外務審議官、藤崎一郎 元駐米国大使、宮本雄二 元駐中国大使であった。

テーマもに似たような話、韓国の政治問題が中心である。前から書いている通り、韓国や中国香港或いは英国の政治問題より日本の政治のほうがよほど大事のはずだがマスコミは何が面白いのかこれら外国の問題について、閣下を招いて話をしたがる。真剣に観ているわけではないので、ここで取り上げても的を射た論評をしかねるが、最近この4人の閣下を見飽きている感じだ。特に武藤氏については、「元任地への愛情が感じられない」と先日酷評したが、昨日はその傾向が一層強かった感じだ。

朝日新聞の記者や一橋大の先生が思惑と異なる解説をするので明らかに不貞腐っている感じ。毎度同じことを聞かされているが、平たく言えば「韓国人なんかまともに相手にできない」とのことである。この武藤氏が政治家に好まれているのかもしれぬが、自民党政治家には似たような発言をする人が多い。最初武藤氏の略歴をよく読まなかったこともあり、最近やっと知ったことだが彼は現在三菱重工の顧問という役職にあるとのこと。重工は徴用工問題の当事者だから韓国は敵であっても不思議ではない。初めて納得した。

一方の田中氏、藤崎氏 宮本氏は武藤氏より数年先輩の同期生らしい。任地から推測する格付けは藤崎氏が一番上のようだが、3人の中では彼の論評が常に最悪なのも面白い。3人共政府の息がかかっている然るべきところに席が用意され優雅な生活をしていると思うが、宮本氏が少し冷や飯かと見たのは見損ないかな。

何れにしても韓国に喧嘩を売った日本は最初から負けが決まっている。それこそ国際的に日本が善で韓国が悪と判断する国はないだろう。昨日と一昨日、ドイツとポーランドの振る舞いを見て、これほどまでに違うものかと感心してしまった。テレビ局は現政権の外交音痴を忖度して、何とかカバーしてあげてるつもりかな?

2019年9月2日月曜日

日々新

出かける都合があって早めのアップをする。

昨夜は9時半に寝て朝4時45分まで一度も起きなかった。長月とは長い夜を言うらしいが、嘗て頻尿に悩まされた身としては大変な快挙だ。山歩きをして疲労困憊で寝ると、4時間位は熟睡することはあったが昨夜は大幅に上回っている。どういった偶然か知らぬが、これからもこんなことが度々あると嬉しいのだが。普段気をつけているのは兎に角歩くこと。できるだけ1万歩をと思っているのだが、昨日は珍しく遠く及ばない7千5百歩程度、不思議でもある。

歩行と言えば、テレビコマーシャルでよくやっているのが、なにか薬らしきもののおすすめ。三浦雄一郎氏なんかがお薦めしているので、錯覚して買ってしまう人も多いのだろうが、薬で膝痛や腰痛が治れば苦労はない。ある程度身体は普段から程々に使わなければ劣化は当然で、回復には相当な時間のトレーニングが必要だろう。膝は幸いにもあまり痛めたことがないが、腰は今でも爆弾を抱えているようなものだ。他に気になり始めたのが視力の低下だ。約1年ちょっと前の同期会で友人が推奨してくれたのでハズキルーペを一旦購入。

できるだけ使わないように頑張ってきたが、ついに先月辺りから読書には欠かせなくなり、もうすぐパソコン使用時も必要に炒なりそうな気配。聴力は年の割にはよくもっている方かもしれぬ。歯は一時がたがたになったが、70歳過ぎてからインプラント等大金を投じたかいあり、よほど硬いものはだめかも知れぬが普通の食材であれば一応何を食べても大丈夫そうだ。思い返せばそんな丈夫でもなかった子供時代。運動機能も人並み以下だったと思うが、よくこれまでもってくれた、改めて両親に感謝しよう。

また結婚以来女房が健康管理にそうと気を使ってくれて、食い物を塩梅してくれたし、山歩きや普段の歩行を相当サポートしてくれた。自分は小学校時代から遠足と運動会が大嫌いだったと言うのに、夫婦は兎に角性格も何もかも違っているのが良い、それが長持ちの秘訣。との主張故である。振り返ると至極もっともな気がする。その女房は70歳で亡くなってしまい既にまる2年に近づいているが、お陰で未だ持ち堪えている。

年寄りになってから「変な健康自慢は嫌味だからやめなさい。」との注意も受けていたが、今日はその変な健康自慢になってしまった。

2019年9月1日日曜日

夢占、笑える

ついに先月はどこへも出かけず月が変わってしまった。今年も余すところ4ヶ月、早いものだ。最近新聞テレビであまりニュースを見なくなった。毎日同じように韓国や香港やイギリスの民衆デモのニュースばかり大きく報じられるからだ。それぞれの事情は異なるが、これが日本と如何ほどの関係があるのだろうか?それぞれの国のトップ韓国の文大統領、中国の習近平国家主席、英国のジョンソン首相が頭を悩ますのはよく分かるが、日本人はその政権が倒れることを期待しているわけでもあるまい。

マスコミがその民衆のエネルギーを日本人に吹き込むなら大いに結構なことだが、どう見ても半分は野次馬気分、あとの半分は政府と同様、他国の不幸は蜜の味を楽しんでいるようにしか受け止められない。また日本にはそのような不幸は起こらないと決めつけているフシもある。確かに戦後最悪の現政権には幸いかもしれぬが、変革のきっかけが掴めぬ日本の方ががよほど不幸だし、他国が日本の極楽とんぼ振りをどう見ているか知らぬ訳でもあるまい。

今朝の明け方不思議というか面白い夢を見た。時は今年の年末、主人公は自分らしいが広告会社の営業マン、ある大手顧客の受付で年末の挨拶にと担当者に繋いでもらうと「来年は景気が悪くてお付き合いできないから、態々ここまで来るには及ばない。どうぞお引取りください。」と面会を拒否されてしまう。仕方がないからすごすご引き返すと、玄関ホールで先程の担当者の上司部長とばったり。

改めて年末の挨拶を交わす。部長も「どうも景気が悪くてごめんなさい。」とやや言い訳臭いが担当者よりはマシ。そこでこちらは「こんな時こそ個人的関係で賑やかに忘年会をしましょう。」と誘い、部長も笑顔で「分かりました、そうしましょう。」と相成った。

政府の経済政策が無きに等しいのか、あっても悉く外れるのか知らんが、今年の年末あたり相当景気が悪くなることを年金暮らしの年寄が心配しても仕方なかろうに。夢から覚めて自分で笑ってしまった。景気が悪くなるのは結構ではないか、どこまで行くか見極めてみたいものだ。何事も極まる所まで行けば反転するのが世の習い。生きているうちにもう一度どん底を見るならこれにまさる喜びはあるまい、即ち多くの人にチャンス到来だ。

2019年8月31日土曜日

読後感「昭和の怪物七つの謎」保阪正康著

書店で立ち読みして面白そうだった「安倍晋三はなぜ”嘘”つくのか?」とどちらを買おうかと迷ったが、結局こちらを選んで正解だったようだ。やはり知っていることより知らないことの方が興味深い。

いま巷で問題化している日韓問題を考えても、思うのは日本人はあまりにも歴史に無頓着(過ぎてしまえばどうでもいい)すぎることだ。その1人として、自分が生きてきた人生の前半部分について知らないことが多すぎる。理由の一つは両親や兄の家族を含め親類縁者の人たちが全員その日の暮らしに追われ、当時の社会情勢を幼子に解説する余裕など当然無かったこともあろう。更に敗戦で戦前の日本が全否定されてしまったので、戦前の思い出なんか口にするのも憚られたのも容易に想像できる。

昭和15年生まれだから、25年には10歳。文字も一通り読めただろうし、茶の間にはラジオだってあって、毎朝15分程度はニュースを聞いていたようなかすかな記憶もある。しかし今でも覚えている単語は僅か数語に過ぎない。

余計なまえがきが長すぎた。本書は昭和氏研究の第1人者とされる保坂氏が自ら書いているあとがきの一節を引用させてもらう。「同時代の中では見えなかった風景や、さほど詳細に語られていないが歴史の視点で見ればきわめて重要な構図、さらには人間模様を取り上げている。」七つの謎はすべて人間を中心に探られている。

もちろん本人が既に物故して直接取材ができなかった人物もいる。戦犯として死刑となった東條英機、515事件で殺害された犬養毅、226事件で殺害された渡辺錠太郎の3人である。しかし著者はその奥さんや娘さんたちにも長時間のインタビューもしているし、資料の読み込みは外国の公文書館や図書館にも及び、関係者への取材は膨大なものがあるだろう。

膨大な資料に基づいてこの書を纏めるに際し、著者は取材対象に媚びるでもなく、またはなから悪者と断じているわけでもなく淡々と歴史の根源に近づく努力に徹している。個人的感想を一言だけ加えたい。先の大戦の原因がどこにあったかである。単に軍人が政治を壟断した、ではすまないような気がする。むしろ、典型的官僚である職業軍人を育てた日本の官僚教育と、戦後も続いている組織の全員がヒラメのように上しか見ない日本式ヒエラルキー構造に深い根を見つけた思いだ。

以下が本書の構成(章立て)

1.東條英機は何に怯えていたのか 2.石原莞爾は東條暗殺計画を知っていたのか 3.石原莞爾の「世界最終戦争」とは何だったのか 4.犬養毅は襲撃の影を見抜いていたのか 5.渡辺和子は死ぬまで誰を許さなかったのか 6.瀬島龍三は史実をどう改竄したのか 7.吉田茂は何故護憲にこだわったのか