2025年6月10日火曜日

進歩と発展?

 どうやら関東地方も今日梅雨入りとのこと。例年並みであり、自然の力は人知の及ばざるところにあることを思い知る。自分には不快であっても然を克服できるなんて思い上がってはいけない。多くの生物にとっては恵みの雨だ。そこを思えば自然と向かい合って生きる農林漁業従事者には敬意を表したい。科学的知見に基づいて自然の暴威から守るすべを研究開発している試験所やの技術者、教育機関の科学者にも同じく敬意を表するが、その結果には自ずから限界はあるだろう。

米の種子をどうひねくり回しても麦にはならぬだろうし、イチゴやリンゴなども猿が人間になれないと同じではなかろうか。なんて言っても科学の進歩は素晴らしい。自分が苦手だからと言って科学者を馬鹿にしている訳ではない。種子の遺伝子組み換えや樹木の接ぎ木等の開発は有って当たり前かもしれぬ。しかし個人的には遺伝子組み換えで生まれた作物はあまり食したいとは思っていない。思っていたところで大部分が輸入されている大豆にそれが混じっていないとは限らないから少しばかり不安も感じている。それが現代と諦めている。

思えば物心ついてから80年余り、世の中はすっかり変わった。いろいろな病気にもかかり、そのたびに科学的薬品や新しい治療法で生き延びてきた意味もある。両親や祖父母たちが頼った鍼灸など東洋医術の世話にもなった。だからでもないが医食同源なる言葉も未だに信じている。一方自分でも面白く思うのは、昨日半年ぶりの定期検診で歯科医にに行ったが、待合室で周囲を見ると、マスクをしていないのは小生だけ。マスクがマストでないと思っていたが、歯科医も内科クリニックと同じお医者さん、次回はマスクを必ず忘れないようにしたい。

自然科学の変化も激しいが、社会の在り方も随分変わった。教育や職業の在り方の変容のせいかもしれぬ。中でも大きいのはやはりマスコミの登場。物心ついた時にはラジオも新聞雑誌はあったと思う。大学に入った時はトランジスタラジオを貰って上京したが、実家ではその翌年ぐらいにテレビを購入していた。テレビは中学時代に既に世に現れていたから、その普及の速度は恐るべき速さだと思う。男女平等は今や全く当たり前、長幼の序なんて死語みたいものだ。

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