婆さんは同窓会で出かけると言うので、たまには一人静かに読書でもしようと思っていた。ところが夕方7時半の天気予報ではこれが完全に覆り、明日は晴れと言っている。それじゃ何か考えなくては、奥多摩の地図とカメラをカバンに入れて帰宅。着くなり婆さんが「私が出かけるのだから雨が降る訳ないでしょう。日曜も晴れで、次の週末はもう梅雨入りなんだから。」まるきり心中見透かされたみたいだ。2日晴れが続くとは珍しい。事務所を出る時は川苔山にでも行こうかと思っていたのだが、どうも泊りがけで出掛けるのを催促されている感じ。
されば雲取山へでも行こうかとインターネットを開くと、雲取山荘は完全予約制。電話は20時までとなっているがFAX予約は24時間OKとある。9時過ぎになって予約のFAXを送信。昨年11月23日の連休に行ったばかりだが、泊りがけにはもってこいの場所だ。土曜日の朝は婆さんがいそいそとオムライスを作ってくれた上に、タクシーまで見つけてきてくれて送り出してくれた。お陰で上手い具合に新宿発6:44に間に合い、どうせ泊まりだからと半ばあきらめていた奥多摩発8:35バスに間に合ってしまった。
なんてたって最高のハイキング日和、バスは何台も増発になった事だろう。登山口の人混みも嘗て見たことのない賑わい。中高年は勿論だが、最近は若い男女も結構多い。特に女性にとってのスポーツを考えるに、サッカー、野球、バレー、バスケなんかはチームに参加しなければいけないし、ゴルフやテニスは気取ったクラブに行かなきゃならぬし、些か面倒だと考えても不思議はない。その点ハイキングは随意参加が可能なので取っ付き易いかもしれない。女性が増えれば男子が増えて当たり前。結構な事だ。
一人登山は危険だからやめましょう、という意見もある。一面の真理ではあるが、団体登山にも大人数ゆえの不都合がある。参加者が団体行動を自覚できるかどうかと、大人数ゆえに行動が緩慢になる事が弁えるべき事だろう。何れにせよ前後に人が犇めいているのだから、一人であってもリスクは相当軽減される筈。いつもの勝手な理屈で、大凡9:25頃だったと思うが標高約400mの登山口から標高2017mの雲取山を目指す。後で記録を書くことを考えて写真を撮りまくるのだが、昨日慌てて電池のチェックを忘れた上に予備を置いてきてしまった。
写真は諦めて山旅を存分に楽しむことにした。山が新緑に萌えると言いう言葉があるかどうか知らないが、何とも言えない清々しい気分の山旅。惜しむらくは人出の多さが尋常ではなかった事くらいか。山小屋で聴くとゴールデンウィークより多かったらしい。200人定員に対して350人位は入ったのでは、テント場も避難小屋も目一杯だったようだ。良いシーズンだから山を独り占めにはいかない、8畳間に14人の詰め込み。夏場の北アルプスの訓練と思わなきゃ仕方がない。
翌朝一人旅の気楽さで4:30からの朝食を平らげ、朝の支度を完璧にして5:30には出発できた。しかも初めてのコース石尾根縦走して奥多摩駅まで、累積標高が何と2600m、距離は20㎞位なものだろう。それでも4:30前には帰宅して、いつも通りビール一缶と婆さんの心づくし、メインは真鯛の昆布じめ。この美味かったこと、後は本当のばたんキュー昨夜6:30から今朝の5:00までぐっすりお休み。これで今日爽やかでなかったら余程どうかしている。
山登りの詳細は下記からどうぞ。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-194781.html
2 件のコメント:
いつもながらの健脚ぶりに脱帽です。健康を保つための良薬ですね。ボクは例の麗人に誘われてマンドリンの演奏会に行ってきました。これも良薬なりです。
山猫軒さん
コメントありがとうございます。
マンドリン演奏会の様子もブログで拝見しました。
大いに楽しまれたようで何よりです。
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