目標が「安定」か

街宣車の喧しさは未だ聞こえてこないが参院選挙が始まった。ポスター掲示は相変わらず公明党と自民党が圧倒的に早い。組織力の違いをまざまざと見せつけている。昨日は日本記者クラブで党首討論会が開かれたが、頭の20分ほど聞いたのみ。それぞれ言わんとすることは聞き飽きたのかもしれぬ。結果予想も関心が無い。自公党首は政治には「安定」が何より重要と言い、若者の支持が多いのもそれ故だと聞く。

今日の昼、古い友人と飯を食いながら話したことがこの問題に大きく関係している。彼の一人息子さん、慶應の出身でIT技術者としてそこそこの企業に勤務されていたが、この度、父の会社に転職を希望されたとのこと。父親である友人はこれを窘めて「定年になるまでは現在の会社に居ろ」と説得に努めるも、「もう宮仕えには飽きた。のんびりしたいので同族企業で大した仕事もない父の会社に入りたい」と聞かない。

仕方なく親戚を根回しをして転職することに決まったとのこと。息子さんはそろそろ50歳近くの独身、彼が言うには、生涯安定した生活を送るだけのお金は十分溜まった、後はただのんびりしたいだけだそうだ。友人の息子さんも「安定」の価値観を最重要視されているのだろう。友人も若い時(少なくとも55歳くらいまで)は家業発展のためそれなりに努力をしてきた。

しかし、時代の変化に取り残され、今は事業の殆どは廃業、或いは縮小を余儀なくされて、結局不動産を主にした資産運用で悠々自適になっているのも事実。私立と謂えど立派な大学を出てIT技術者として高級を取っていた若者にあるまじき振る舞い、とややご機嫌は斜めで今更何をか況やと嘆きをぶつけてきたようだ。参院選の自民党キャッチフレーズの話は持ち出さなかったが、現在日本人からハングリー精神とかチャレンジ精神が失われていることだけは間違いない。

政治の責任ではなく、教育の問題かもしれぬしもっと他の問題であるかもしれない。寂しい気がするのはしょぼふる雨のせいばかりではないと思う。

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