2018年9月30日日曜日

第2次「時事放談」終了

TBS朝6:00から放送の「時事放談」が今日をもって終わった。司会の御厨貴氏の前に司会を務めた岩見隆夫氏から勘定すると14年半、御厨貴氏だけで丸10年も続いたとのこと。2004年4月スタートした時は放送開始が6:45であったこと、「ワイドショー政治を叱る」とサブタイトルが付されていたようだが記憶にない。

今日まで司会を務めた御厨氏は元々政治学者で、政治についての定見が有るのか無いのか分からない人物だった。毎回ゲストを二人招いての司会だから定見を敢えて臭わせないようにしていたのかもしれぬ。若い頃にテレビ番組の制作について少し携わったことがあるので思うのだが、番組は制作者(プロデューサー)がいて、(演出家)ディレクターがいる。この下に脚本家(ライター)がいる場合が多く、ディレクターがゲストを決め、ライターが段取りを決めて司会に渡す場合が多い。

しかしこの番組は政治家に出演依しなくてはならない特殊な番組だから作り方も特殊で、ライターが出演者に意見聴取する時間の制約もあったろうし、司会の意見も聞く必要があったろう。従ってプロデューサーとディレクターが直接御厨氏や出演者と相談して段取りを決めていたかもしれぬ。殆ど毎週のように観ていたが、ワイドショー政治の域を超えた回は果たしてどのくらいあったものやら。ゲストの出演回数が既にwikiに上がっている。最多は野中広務氏のようだ。

今日出演の菅義偉氏は6回だが、増田寛也氏は50回とかなり多い方である。御厨氏も最終回だから張り切って、菅氏に今後の自民党政治の方向をいろいろ聞くが、悉くはぐらかされてまともな返事が返ってこない。増田氏に同じ質問を振っても菅氏に遠慮するのが見え見えで、菅氏の返事を裏切る話が出来る訳もなく、意味不明な言語が虚しく響くばかり。

自民党首相経験者の小泉純一郎氏、麻生太郎氏、福田康夫氏と現職の安倍晋三氏は一度も出演していないようだ。折角の最終回だったのだからもう誰に遠慮はいらぬだろうに、安倍晋三氏に浜矩子氏ぶつけて経済論争でもさせればよかったろうに。細川隆元氏や小汀利得氏のようなまともな政治記者や経済記者OB二人を見つけ、有象無象を抜きにした真の「時事(爺)放談」第3次を期待する。

0 件のコメント: