2018年8月24日金曜日

マスコミにとって事の大小

家事に追われて(笑)ニュースを細かくチェックできないせいかも知らぬが、世界は激しく動いている一方で日本は実にのんびりしているように思える。つい先日スルガ銀行の不良債権が1兆円と知ったが、翌日には金額が2兆円に跳ね上がっていた。これも大した問題ではないらしいのでさて措こう。

先ほど昼飯を食いながら観たニュースでは、尖閣諸島の領海内に中国の公船が侵入したので外務省は中国に厳重に抗議した、とさも一大事の如き項目があった。中国側に如何なる目的があるのか分からないが、ひょっとして台風の影響で迷い込んだなんて事じゃなかろうね。それにしても全国放送で賑々しく取り上げるほどのことか?

領土問題なら国後島にロシアが配備した最新型戦闘機に関することの方が余程重大だろう。ロシアはこの秋にシベリアから樺太やクリル諸島にかけてのオホーツク海域で大規模な軍事演習を展開する予定とのこと。北方領土は我が最大の政治課題、プーチン大統領との間で必ず解決します、なんて見得きっていたのは何処のどいつだ。ロシアの実効支配は確実に進み、もうどうにもならないだろうが、マスコミは何も言わない。

大国の首脳たちは腹の中がどうであれ、にこやかな顔をしながら直接接して丁々発止のやり取りをしているが、我が国の首脳には当然お呼びはかからない。だからと言ってのんびりゴルフをやっていて良い筈がない。素人目に観ても最近アメリカvs反米のロシアや中国の関係は相当きな臭くなりつつある。このさや当ては当然日本にも大きな影響をもたらし、いつまでも100%アメリカと共にあるなんて言ってはいられないだろう。

第一そのアメリカとでさえ、まともな通商交渉は先延ばしにしてもらっているようだ。しかもその日程が総裁選直後の9月上旬で訪米を調整中と言うのだから何をか況やである。ここまで舐められた石破氏に同情したくなる。他にもアメリカとトルコ、イギリスのEU離脱問題にしても、何れも高みの見物とはいかぬ筈。相当綿密なインテリジェンスが必要と思うが、日本では安倍氏の訪米とか、訪中の地ならしと言うニュースが自然に流される。

総裁三選のご褒美で観光旅行に行くわけでもあるまいに、トランプ氏や習近平氏と何を話したいのか、そこを先ず追及するのがマスコミの使命だ。

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