2017年12月20日水曜日

のど元過ぎて好い気分

特別国会も無事終了して息を吹き返したのか、安倍首相は先週末15日と昨日の19日立て続けに都内で講演して危ない発言を繰り返している。15日は共同通信加盟社編集局長会議での講演で、ここでは「防衛力整備の指針に当たる防衛計画の大綱(防衛大綱)について従来の延長線上ではなく、国民を守るために真に必要な防衛力のあるべき姿を見定めていきたい。」と大幅に見直す考えを示した。

昨日は時事通信社関連団体の集まりである内外情勢調査会主催の講演会で「(東京)五輪が開催される2020年、日本が大きく生まれ変わる年としたい。憲法について議論を深め、国のかたち、在り方を大いに論じるべきだ」と2020年改憲への強い意欲を示したとされている。この間、嫁さんは首相公邸に知人を呼んで忘年会三昧とも伝えられるし、本当に懲りないご夫婦だ。大手通信2社も如何に暇とは言え、国会で本当に聞きたいことを取材させてくれなかった首相を態々呼んで、聞きたくでもないことを喋らす神経は呆れるばかりだ。

アメリカのトランプ大統領に世界中が引っ掻き回された年の暮れだが、アメリカの暴走も止む気配が無い。来年の世界情勢は大いに心配だが、世界の情報から目が離せない重大な任務を背負う外務省、そこの来年度最大なの課題が外務大臣専用機の導入だそうだ。最隣国で日本にとっては最も利害を共有する国ある韓国、今週外務相が態々訪日して先ずは文大統領の訪日を打診したそうだが、何故か日本はこれを断っている。ここまで来るともう笑うしかあるまい。口先では協力協調を言いながら、アメリカに義理立てして中国寄りの文大統領を暗に批判し、慰安婦問題再燃に因縁をつけているだけのことだ。

明らかな上から目線、アメリカかぶれの政権には「小異を捨てて大同につく」なんて東洋思想は思いもよらぬことだろう。公明党が自民党の下駄の雪になり果てて久しいが、今年は日本がアメリカの下駄の雪になり果てたことを世界に宣言する年になったように思う。日本人として自主的な考えを持つ与党政治家がいない訳でもあるまいに、右寄り政権が聞いて呆れる。本当の右翼思想家がいたら怒り狂うだろう。

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