2015年5月25日月曜日

天災と人災

先ず天災

今日は朝一から病院通い。採血されたり注射を打たれたり、最近は段取りに慣れてきたので、昼前には会計を済ませて病院を後にすることが出来た。帰り道に接骨院に寄り道してから昼食を摂って、事務所に1時半頃には帰り着いた。大分手際が良くなったものだ。血液検査の結果も良好なので、診療医に放射線治療をパスする訳にいかぬものかと質問。現在のホルモン療法は根本治療ではないので、何れ再発は免れない。従って根本療法の手抜きはまずいとのこと。

ま、予想通りの返事だった。来月15日には、放射線科でMRI検査の予約まで入っている。そこから本番の放射線照射が始まるのだが、費用の予想をドクターに聞いてみた。ドクターは費用についての詳細を知らぬものらしい。健康保険がきく筈までは知っているが、詳しくは会計前に「癌相談支援センター」に顔を出して確認してくれとのこと。顔を出すと、ここでも面白いもので、当病院での治療費の詳細は分かりかねるが、と前振りがあって他の病院ので治療費を教えてくれた。

癌保険も生命保険も一切加入していないので心配していたのだが、意外に安い。8週間近い治療でも、総額150~160万円らしい。後期高齢者で1割負担だから15、6万円で上がることになる。ホッとしていたら、更に高額療養費自己負担の限度額制度もありますので区役所に確認してくださいとのこと。親切なことだ。豊島区役所が新庁舎になったそうだし、29日には近くの歯医者に予約を入れてあるので、序でに顔を出してみようかなんて思っている。

何となく疲れてしまい、ぼーとしていると、2時半頃急に大きな地震が来た。ほどなく止んだが、慌ててテレビをつけると、震源地は茨城県で震源地近くでは震度5弱あったらしい。あちこちで火山活動は活発だし、自然災害はいつ何があっても不思議は無い。東京大震災が生きている間に来ないとは限らないが、その時は諦めるしかないだろう。

閑話休題:人災の話である

先週水曜日、翁長沖縄県知事が外国特派員協会と日本記者クラブで記者会見を開いた。マスコミの扱いは小さいものだったのでご存じない方も多いと思うが、出来れば下記で生会見をチェックして頂きたい。
http://www.videonews.com/press-club/150520-onaga/
本編は少し長いので、手短には下記をどうぞ。
http://www.videonews.com/commentary/150523-01/

後者でフリージャーナリストの神保哲生氏と社会学者の宮台真司氏が上手にまとめてくれたので、これまで辺野古新基地建設問題を沖縄の問題と思ってきたことが、大きな間違いであるこに気付かされた。理由は知事の話が非常な説得力を持っていることに他ならない。同じ政治家である総理や防衛相、外務相等の話とはレベルが全く異なる。知事は原稿も無しに普通の話し言葉で話しかけてくる。従って非常に分かり易く、知事の思いがひしひしと伝わってくる。

辺野古新基地建設問題は沖縄県の問題ではなくて、日本の安全保障に関わる問題だ。と言えば、その大切な問題を沖縄県人の地域エゴが邪魔している、と思っていたが全く間違っている。沖縄に国家の安全保障の大部分を背負わせて、沖縄の実態を知らない、知ろうとしない我々。一人の耄碌爺だけならまだしも、マスコミの大部分と内閣や関係官僚の実務者がそれでは救われないだろう。知事は、日米地位協定なんてものの存在を許す日本は、主権国家と言えるのか(とても言えないだろう)、と言い切っている。

これまで「辺野古に新基地は造らせない」と頑張る沖縄県と抵抗する中央政権の図式をイメージしていた。事実は全く異なり、実態的に宏大な立ち入り制限海域を設けて工事を進めているのは占領米軍で、防衛省沖縄事務局なんぞ全く当事者能力が無いらしい。調査させてくれと彼等に言っても、米軍が了解してくれないの一点張りで当事者能力がゼロらしい。従って近く知事もアメリカまで行って、辺野古に新基地が出来ないこと直接訴えることになっている。誰と面会できるかもはっきりしないし、要人との面会が叶っても、オフィシャルに返ってくる返事は「日本の国内問題なので、我々は何とも出来ない。」であることは百も承知の上である。

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