たったの69年、されど69年か

今日はお盆の最終日、ご先祖様たちがあの世にお戻りになるのをお見送りする日でもある。田舎には爽やかな秋の気配が忍び寄るとしたものだろうが、どうした訳か今年の天気は異常で全国的に雨模様のようだ。つい先日までは日本列島を覆っていた梅雨前線が、昨日の天気予報では秋雨前線と言っている。東京の池袋も何ともパッとしない重苦しい天気であるが、昨日に比べると、家族連れの姿が大分増えてきた。臨時休業していたお店も、明日から開店の予告を出しているところも多い。

昨日は自分流に言えば「無条件降伏の日」なので、今朝の新聞やテレビは関連報道が多い。婆さんによれば、何処かのテレビ局で「今日は何の日か知っていますか?」と街頭インタビューしたところ、終戦の日を知っている人が半数までいなかったそうだ。更に、69年前まで日本が戦争していた相手国を知っている人はもっと少なかったようだ。うろ覚えだそうだが、中国や韓国と戦争していたのでは、と答えた人が意外に多く、英米などと戦っていた事実は徐々に薄れているようでもある。

やれ歴史教育がどうとかこうとか言ってみたり、中国や韓国の歴史教育にいちゃもんをつけたりする報道を時々耳にするが、政府はこのような実態をどのように認識しているのだろう?戦没者追悼式も結構だし、官房長官が国民に対して黙とうを要請するのも結構だが、300万人を超える犠牲者が何故に発生したのか。そこを詳らかにせぬまま慰霊だの追悼だのと言っても始まらないだろう。原因についてはいろんな意見もあろうが、英米に戦争を仕掛け、喧嘩を売ったのは日本であることだけは、残念ながら否定のしようがない。

このテレビインタビューから婆さんが悲憤慷慨してやまないのは、更にエスカレートした。質問が具体的にあったかどうか知らないが「戦争に先立ち、日本が同盟を結んでいた国を知っている人なんか1割もいないのじゃないの?」である。「当時の政権指導者は、当然戦争抑止力効果があると思って、ドイツやイタリアと3国同盟を結んだのでしょう。集団的自衛権の行使そのものの思想でないの。政治かはもう少し過去を勉強すべきよ。」昭和21年の戦後生まれなのに、亭主以上に過激なことを言う。

結論は、これもテレビで観たのだろう。「美輪明宏が良いことを言っていたわ、誰とは言わなかったけれど『馬鹿に政治を任せると、碌なことにならない。』ですって。」戦後生まれの人口が圧倒的で、国会議員も戦争を体験していない人が増えれば、世相としては仕方がないのかもしれぬが、基本的な近代史だけは子や孫に語り継ぎたいものだ。

昨日と同じ話になってしまった。夫婦の平仄が一致しているのは家庭平和のもとゆえお許し願おう。

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