2012年1月18日水曜日

見方いろいろ

朝食時にインターネットサイト「食べログ」でのやらせ書き込みが話題になった。テレビが又この問題を取り上げていたからである。

婆さんが言うには「やらせ書き込みなんか当たり前の事で、信じる方が馬鹿でないの。悪口を掲載しておいて削除でもう一儲けなんて、サイトの経営者が九州の暴力団と同じ手合いじゃないかしら。インターネットなんて店の場所とかせめてメニューの料金とか事実関係の確認だけにするべきよ。」パソコンに触ったことも無い婆さんだがかなり的を射ている。

評論家と言う職業があるが、彼らの評でさえ実際に感ずるのとはだいぶ異なる場合が往々にあるのは確かだ。書評なども書いている人間や媒体を選ばなくてはしっくりこない。まして食い物の評論なんてものは嗜好に大きな個人差があるのだから、成り立ちがたい典型だろう。それも匿名性が特徴のネットと来れば「信ずるほうがお馬鹿」は納得せざるを得ない。

ネットの問題が先に出てしまったが、話題の中心はテレビの事だ。彼女は兎に角テレビをよく見ている。朝に晩にその日のニュースの主だったことをかいつまんで聞かせてくれるので、テレビ視聴時間が少ない小生にはとても重要な情報源である。しかもカバー範囲が政治経済や社会ネタだけでなくスポーツから芸能まで実に広範囲にわたる。更に面白くさせてくれるのが婆さんのテレビ報道に対するコメント、これが結構厳しくて面白い。

例えば今日の話題「往年の大スター片岡千恵蔵さんの息子さんが日本航空の社長に就任のニュース、テレビ朝日の早朝のニュースで千恵蔵と言いながら市川歌右衛門の写真を出して、今(7時頃)に至るも何の訂正もない。テレビに携わる人間の年齢層や常識が垣間見える。」とか、「NHKのニュースは、殺された男性の局部が切り取られていた、と言う肝心な情報を流していない。だからNHKのニュースはつまらない。」とか。

「局アナが『総理が決意を固めました』と平気に使うが、挙式を挙げると同じで馬鹿を売りにするタレント同様のご丁寧な言葉遣いじゃないかしら。」みたいな話をしょっちゅう教えて頂き笑いの種にしている。今日の「やらせ」だが、婆さんが言うには「テレビがこれを執拗に取り上げるのは、自らが「やらせ」と「仕込」の元祖家元だから、お鉢を奪おうとしているネットを徹底的にやっつけているのでは。」だそうだ。

「私は朝早くからテレビを見ているが、テレビは同じことを繰り返し放送している。馬鹿馬鹿しく思うのは、局アナが同じ事象を初めて知ったように何度も感嘆してみる事。台本に沿って進行するのがテレビだから仕方がないと言えばそれまでかもしれない。ネットの評論を信じちゃいけないかもしれないが、テレビ報道も鵜呑みにするととんでもないことになりかねない。」

事実を伝えているようでも「仕込」「切り取り、つぎはぎ編集」は当たり前となると、テレビですらまともに受け止めない方が身のためかも。

0 件のコメント: