2012年1月19日木曜日

図書館健康法

日本の純文学とは縁遠いけれど、今回芥川賞を受賞した田中慎哉さんの発言は面白かった。審査員の石原慎太郎氏をとことん馬鹿にしていた。発言を受けた石原都知事が、これまた田中氏の言う通りに子供じみて、「審査員を辞める」と仰ったのも面白かった。田中氏は見るからに相当な偏屈に見えるし、自らも友人が一人もいないと言うだけに本物だろう。芥川賞を受賞していながら、嫌いな作家の代表に芥川氏を挙げている。

好きな作家と言えば谷崎、川端、三島で、この人たちは人生を語らないのが良いのだそうだ。昔紙芝居で見た記憶がある芥川さんの「蜘蛛の糸」は確かに人生そのもので、未だに記憶にあるぐらいだから相当なインパクトがあったのだろう。小生は逆に人生を語らない小説は興味もわかないし、面白いと思わない。日本の現代文学に興味が湧かないのは、何となくそんな雰囲気を想像するせいかな。勿論田中氏の本を読んでみたいとも思わない。

いつもながら余談が先になってしまった。本題は我流老後の健康についてである。その一つに図書館通いがある。先ず歩く事を健康法の第一と考えているので、昼食のために池袋迄地下鉄2駅分を歩くのを毎日の基本にしているが、もう少し時間の余裕があったり、何となく心身状態が爽やかであれば図書館に行く。図書館は東池袋の豊島区立中央図書館か国立国会図書館かが多い。どちらも歩く距離は伸びるのだが、後者に行くと普段の倍ほどになる。

国会図書館は永田町、国会だから当たり前。地下鉄永田町駅は深度が深いので階段の上り下りが多く、運動量が増えて老人の健康法に向きと勝手な解釈。地上に近い有楽町線からでも150段以上階段を登る必要がある。(エレベータやエスカレータは当然設置)半蔵門線を利用される方は多分250段を超えるだろう。都心にありながら歩く距離が延びるし、閲覧室の雰囲気も悪くない。閲覧室は机が大きく椅子の配置も間隔が広く取られ、区立図書館とは雲泥の差。空調が万全で、暑くなく寒くなく読書の途中に居眠りはしょっちゅうのこと。PC持ち込みも可(持ち込み経験無し)。

区立図書館では読書の椅子を確保する事が先ず難しいが、国会図書館で閲覧室が満員だったことは一度もない。館内に食堂がいくつかあるし、コンビニまであるから、首都圏在住のご同輩には運動を兼ねて出かけ、書斎代わりに利用することをお勧めしたい。蔵書が日本一豊富であるのは勿論だが、閲覧室の利用のために本を借り出す必要はない。本を借りて読む手続きが少し面倒であるのは事実。蔵書は全て地下に保管され、館内のパソコンシステムで借りるべき本を指定することが必要。

この手続きのシステムが今年新しくなったので、小生も2回行ったが未だ十分使いこなせない。但し、入館は昨年までに比べると遥かにスムーズになっている。最後になってしまったが、入館する際も書籍の貸出請求の際にもIDカードが必要である。これは住所氏名等を登録して一度貰えば永遠に使用できるものだが、昨年まで使用していたカードは今年から使えなくなった。ご存じない向きもおられると思うので書き添えたい。今年初めて行かれる方は身分証明が可能なものが必要となります。

免許証はもう無いが、医者に頻繁に行くようになったので保険証を持っていて間に合った

15 件のコメント:

kiona さんのコメント...

芥川賞の話題は知らなかったので「田中慎哉 石原」でググったら、こちらのブログが上位に出てきました。レアメタルならぬ、レアネタですね^ ^

kiona さんのコメント...

コメントのline-heightがおかしい気がします・・

かをる さんのコメント...

都会は、日常に階段を使ってますから、十分な運動が出来てますね。
田舎は、交通の便が悪いため車生活、かえって田舎人の方が運動不足を感じます。
図書館などの施設も充実してて、羨ましい限りです。
その代わり、自然はたっぷりですが・・・
何もかもは手に入りません(笑)

gionbayashi さんのコメント...

私も国会図書館は2階の左側奥の部屋を利用します。 机が大きくて気に入っています。

senkawa爺 さんのコメント...

kionaさん
コメントをありがとうございます。
ググってこのブログが出てくるのですか?
googleってすごい機能ですね。びっくりですし、少し面映ゆい感じもします。
>コメントのline-heightがおかしい気がします・・
これはどんな現象ですか、教えてください。

senkawa爺 さんのコメント...

かをるさん
コメントをありがとうございます。
車と縁を切ることが可能になるのは都会老人の特権かも知れません。
事実私は毎日最低でも100段以上の階段上り下りを義務化しています。
しかし四国のような自然、特にかをるさんがよくご覧になっている澄んだ空、夕焼けの美しさは見ることが出来ません。
仰る通り何もかもを望むのは無理と言うものです。

senkawa爺 さんのコメント...

gionbayashiさん
コメントをありがとうございます。
そうでしたか、私は閲覧はいつも一階の第一閲覧室です。
2階の食堂はよく利用します。

DonKoba さんのコメント...

公立図書館が老人のための健康維持や時間つぶしの重要な施設となっていることは身近でもよく目にします。近くの市立図書館は居眠り老人で占拠されています。どう見ても、行き場がなくなった老人の恰好の居場所に見えます。文化レベルが高い証拠なのか、狭い住居の中に居場所を失った老人なのか、いつも複雑な気持ちで見ています。

kiona さんのコメント...

コメントの行間がぎゅうぎゅうに詰まっています。Chromeで見ても確認できます。

DonKoba さんのコメント...

東京都内の人は気が付かないかも知れないけれど、実は目茶目茶恵まれている。それは、国の施設と都の施設の両方を享受できること。国立図書館、国立博物館、美術館と挙げたらきりがない。皆、国民の税金でできている。どうして、東京にこれ程集中してしまったのか。これらの施設のトップの多くは役人であり、同じ役人が予算をきちんと配布してくれるからだ。大阪の橋本氏の指摘の中には、大阪府民と大阪市民の税金を使ってサービスしているので、二重サービスとなり、債務が発生する。東京都は国の膝元にいるおかげで、いわば他人のふんどしをただで使わせてもらっているので、文句は出ないというパターンだ。

senkawa爺 さんのコメント...

kionaさん
ご指摘は理解できました。ありがとうございます。

このコメント欄末尾にも書きましたが、どうも設定の仕方が分かりません。分かりましたらご教示願います。


DonKobaさん
コメントをありがとうございます。
私も居場所を失った老人の一人かも知れません(笑い)。

後段で貴兄が指摘された東京一極集中の問題については全く同感です。これこそ政治の大問題で、大阪で橋下市長が頑張った程度ではとても解決しない筈です。

私は天皇に京都にお帰り頂く事、東京に大学の設置を認めない事の二つを政治で決めてほしいと思っています。

*どうもコメントの行間がうまく調節できません。お手数をお掛けしますが、数行で1行間隔を取ってください。よろしくお願いします。

kiona さんのコメント...

設定画面の デザイン/HTMLの編集 をクリッックし「テンプレートを編集」を見ます。

/* Comments
という文字の下15行目あたりに

font-size:120%;

というのがあると思います。この行を削除して「テンプレートを保存」してみてください。

なぜ突如こうなったのかがよくわかりません。以前は問題なかったと思うのですが、Google Bloggerは日々仕様変更しているようで(写真も lightboxになったり、モバイル用の設定が追加されたり)その影響かもしれません。

どうして上手くいかなければ、このへんでテンプレートを模様替えしてみるのもいいかと思います。

senkawa爺 さんのコメント...

kionaさん
ご教示ありがとうございます。
早急に直したいと思います。

kiona さんのコメント...

コメント表示の件ですが、ソースの下の方をよく見るとコメントは javascriptで生成されているようです。(うちとはなぜか違います)ここでテンプレートにないクラスが追加されています。ですので以下のように直してください。

昨日の修正分は元に戻しながら新しいクラスを追加。

現在
.comment-body p {
line-height:1.4em;
font-size:10px;
margin:0 0 .5em;
}

 ↓

修正後

.comment-body p {
margin:0 0 .5em;
}
.comment-content {
line-height:1.5em;
font-size:11px;
}

フォントサイズは行間はお好みで増減してもかまいません。
これでOKだと思います。

senkawa爺 さんのコメント...

kionaさん
お手数をおかけしました。ありがとうございます。

老人が日進月歩の世界についていくのは大変です。
ブログ書きを楽しめるのは貴兄のご指導のおかげと感謝しています。