2011年4月15日金曜日

チャイナシンドローム

311の大地震から既に1ヵ月以上経過している。政府は復興構想会議なるものを開催した。ギャラが高そうな先生を大勢招集して、年末までに提言を纏めるとしている。招集した側は、当然ながらその時期に提言を受け取るつもりでいるのだろう。正気かね?笑止の沙汰と言わざるを得ない。先月11日には外国人からの政治献金で追い詰められ、明日にでも辞職しなければならない筈であった人間が。

この期に及んで地位にしがみつく事以外何も考えていない無能な総理がトップだから、復旧復興の現場が混乱するのは当たり前だろう。やるべき事は何もせず、してはいけない事と必要の無い事だけをすると言われている。招集された復興会議でも、1回目から討議事項そのものに異論がが出て、議事が紛糾したと報じられている。招集された先生方も、これを機会に全員辞表を出してほしい。内閣が潰れれば、この会議もなし崩しになるのは目に見えているだから。

内閣からもボチボチと辞表を提出する人間が出ているが、大臣は無理にしても、副大臣以下全員が一斉に辞表提出をしてみてはどうだ。民主党を見直すがなぁ。総理の首を取る事は出来ないと言われるが、衆参合わせれば1000人近い政治家がいる。如何に何でも、年末まで菅内閣を存続させるほど政治家も馬鹿ばかりではあるまい。政治家の中には芸能人並みにテレビにばかり出演している人種がいた。最近政治家のテレビ出演が少なくなったのは結構な事だが、彼等は今何を考え、どんな行動をしているのだろう?

被災地の政治家は、東京の秘書も含め全力を地元対策に当てている事だろう。しかし1ヵ月を経過した今週、小沢一郎の東京での動きが報道され始めている。どんな政局が始まるか分からないが、菅総理辞任のニュースが流れる事を祈るばかりだ。

若い時に電力の毒まんじゅうをたらふく食ってきた事を棚上げにして、原発の事について書きたかったのが余計な事を書いてしまった。

この1ヵ月、所謂マスコミの原発事故関連報道を見ていると、毒まんじゅうを食い続けているのだから当然かもしれないが、本当に堕落していると改めて感じざるを得ない。今後電力関係の広告が全部止まるとしても、今こそ報道機関の使命に立ち返り、大本営発表を垂れ流すのではなく真実を報道すべきだ。

大手マスメディアの記者とて馬鹿ではあるまい。震災後インターネットには、従来反原発学者故にマスコミから追放されていた科学者の見解が溢れている。勿論、政府や東電の当事者やマスコミもこれらをチェックしている事だろう。小生のような老いぼれでさえ、1ヵ月経っても収束しないこの事故はかなり深刻で、一部燃料ペレットが融け始めているだろう、くらいの想像ができるようになった。幾ら事務系でも、東電や霞が関官庁に入るぐらい優秀な人間や大手マスコミの記者が知らない筈はない。

記者は何故互いに共通の認識を確認したうえで、聞くべきことを質問しないのか。日本が敗戦に向かってまっしぐらの事を知りながら、大本営発表を垂れ流し、後に責任を全て軍部に押し付けた当時の体質そのままである。誰もが知っているチャイナシンドロームの可能性については、反原発系の科学者でさえ発言を慎重にしている。

それほど恐ろしいのは十分分かるが、反原発系の科学者は誰もチャイナシンドロームの可能性を完全には否定していない。核爆発ではないにしても、1機だけでも広島原発の千倍以上の放射能が福島原発から数百キロの地点まで降り注ぐのは明らかで、そうなると隣接全機に手の打ちようがなくなり、汚染はどの程度になるか、想像を絶する事になりそうだ。少なくとも東京に人間は住めないだろう。

いくら馬鹿な内閣でも、この最悪事態を想定して御所を京都にぐらいは考えているかもしれないが、外国では本気で最悪のケースをシミュレートしているらしい。

ある学者に言わせると、そうなる前に先ず「原子炉に空いた穴をどうにかして止める」必要があるとの事。即ち、1号機か2号機の原子炉に直結している冷却水循環パイプの何処かに破断が生じている疑いがあるので、これを確認して、補修すれば何とかなるのでは。但しこれは物凄い高濃度放射線の中での仕事になるので、可能な手法と言えるかどうか分からないと言葉を濁している。誰も大ぴらには言わないだけで、関係者全員この程度の認識は共通なんだろう。

起こらない事を祈るが、さて起きた時、起こると決まった時こちらはどうするかだ。この先生が言うように、特攻隊が編成されるとしたら、昔と違って今度は年寄りが特攻隊員となるべきだろう。その時応募して国のために死ぬのも選択肢の一つかもしれない。

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