2011年4月14日木曜日

悪口三昧、腹に溜めておけないので・・・

日曜日の地方統一選前半戦で民主党が壊滅的な惨敗を喫したのは身から出たさびでやむを得ないが、都知事に石原氏が再選された事は残念でならない。友人が「それでも当選させてしまう都民が憎いです^ ^」と書いたが全く同感だ。ジャーナリストの田中良紹氏も「石原東京都知事当選の憂欝」と題して『「なるほどこの人は政治家の思考回路を捨て去ったのだな」と私は思った。』と綴っている。「天罰」はただの情緒的、ただの感情的な発言だし、「自粛とつましい生活をしようよ」は経済活動の再生を全く無視している。

石原氏が声高に叫ぶ「東京ダイナモ論」は彼の得意の理論だが、首都機能を分散してリスク軽減を図る見地からはピントが外れているとの事だ。アメリカは経済がニューヨーク、教育文化はボストン、政治はワシントンDCが中心だが、それより前に日本は三つの中心地を持っていた。即ち家康は政治を江戸、経済の中心を大阪に、教育文化は京都にと機能をうまく分散した。中曽根内閣時代の終わりに国会で移転決議が行われ、国会と霞が関を別の場所に移す事が決まった。ところが1999年に東京都知事に就任した石原氏がこれに大反対した。議論は次第に下火になり、誰も遷都を言わなくなったらしい。成程思い起こせばその通りだ。

そして田中氏は「現職が圧倒的に強かった。それはこの時期に選挙をやれば容易に予想できたことである。」『私は投票所で「こんな時期に選挙をやるのは愚か」と書いて投票した。』とも書いている。確かにプッツン老人に都政を預ける事考えると憂鬱にもなるだろう。小生は叶わぬまでも石原氏に過半数を取らせてはまずいと思って投票した。婆さんは、あと4年は本物の命が持たないのでは、と言っている。確かに映像を見ていると歩く姿が相当にヨタヨタしている。婆さんの予言は不思議に的中する事があるので、期待したりして。

何れにせよ、本人自身が「何をやるかと言っても、今迄通りにやるしかないのだよ。」と言っているくらいだ。皮肉で言えば、結局今まで通り週に1回程度の登庁で、何もしないで居てくれるのが都民には一番良いのかもしれない。東京は今のところ平穏なので、官僚の仕切りで何とか回って行くだろう。

一方国の方は危機的状況にあり、縦割りの官僚機構が機能不全に陥っている事は歴然である。意思決定の覚悟と責任を感じていないトップでは危機が深刻化するばかりだ。一刻も早くあのうすら笑いを浮かべた総理を代えなくてはならない。

1 件のコメント:

tak さんのコメント...

私も慎太郎は大嫌いだが、今日うちに来たケアマネージャーの50代看護師さんが「うちの院長と同じ年だが、若々しく言葉に説得力あるので、感心する」と絶賛するので、成程そういう人も多いのか!と思いました。
天罰!・・・なんてなんでも言いたいこと言っておいて、「あれは間違いでした」。なんでも取り消せばいいというものでじゃないでしょう。