2011年3月28日月曜日

どさくさまぎれの都知事選

今年は春が来るのが異常に遅い。子供たちの卒業式には桜が満開で、入学式に桜が残っているだろうかと心配した年も記憶にあるが、今年は未だ蕾が固いままだ。今朝の気温は東京でさえ3℃以下、手袋をして出勤している。さすがに昼は気温が上がって、桜の蕾がやっと膨らみ始めた気配がする。先週金曜日に孫が小学校を目出度く卒業した。来月の6日迄、嬉しい宿題の無い春休みが続くらしい。しかし日本全体が暗く重苦しい雰囲気に包まれている所為か、漫画映画を観に連れて行ってなんて要望も来ないようだ。

もう一人の娘の孫は未だ2歳児。こっちは家族で出歩くのが好きだが、流石に行楽気分にはなれないだろう。娘は近くの児童館に子供を遊ばせに行くのを習慣にしているようだが、同年齢の子を持つお母さんで実家が西日本にある人は、里帰りしてしまった人が多いそうだ。何でも水と停電の恐怖やら食料品や日用品の不足が響いているらしい。かねて一度は貧乏を一度経験した方がいいと思っていたが、本当にそんな雰囲気になってしまった。個人個人はそれなりに素早く対応策を考えて行動するが、政治とか行政のように図体が巨大化したものはフットワークが悪すぎる。

個人が生活様式を一変させるように、政治とか行政もスリム化する良いチャンスだと思うが、一向にその気配が見当たらない。見えてくるのは復興資金をどのように調達するかとか、復興担当の大臣ポストを置くとか、つけを国民に回す話ばかりである。この騒ぎの中で地方統一選挙を一部地域を除いて強行するのも、些か危機意識の欠如と言われても仕方ないのではなかろうか。石原都知事断然優勢の予想が圧倒的だが、小生は全く不愉快だ。急に公務公務と言ってメディアに登場し始めたが、彼が任期中如何にさぼりまくっていたかを個人的にも知っているので、余計薄汚く見える。

彼が12年間にやった事は何だろう。ディーゼル車の排ガス規制以外さしたる功績を思い出せない。やれカジノ構想だとかオリンピック招致だとか打ち上げ花火ばかり派手で、威張り腐っている印象が強い。莫大な税金をどぶに捨てた新東京銀行は未だに無意味に存在しているし、今度の災害で東京湾の埋め立て地帯の液状化が顕在化した現在でも、築地市場の豊洲移転の旗を降ろさない。正に老害以外の何ものでもなさそうだ。いっそ共産党の小池氏に投票しようかとさえ思ったが、それだけは止した方がいいのでは、と婆さんに言われたので投票先を悩んでいる。

土曜日には放送局から電話で知事選についてのアンケートが来たらしい。既に開票予測の準備に入っているのだろう。それにしても、投票用紙自体が未だ届いていない。郵便も災害の影響で大変なんだろう。

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