これでいいのか、野党自民党

チリ鉱山での遭難者救出が報じられる中で、指導者が果たす役割(リーダーシップ)の重要さが改めて認識された。比較して日本現政府におけるリーダーシップの欠如に些かうんざりしているところに持ってきて、今週始まった国会予算委員会審議内容を垣間見ると、情けなさを通り越してもう笑ってしまいたくなる。我が国の政治構造が歪んでいるのか政治家の質的劣化なのか分からないが、1日億円単位の費用をかけてやり取りする審議内容がこんな事で維持されている日本は本当に暢気で結構な国だ。

野党の突っ込みの大半は何れも生活に直結しない問題なので、能天気なやり取りをまともに聞こうとする人が国民の何パーセントになるか分からない。少なくとも小生がちょこちょこと聴く限り、予算委員会の審議内容は小学校の授業参観をしているような気分になる。それもかなり頭の悪い生徒に出来のあまりよくない先生が教えようとしているようだ。

衆参で今日まで3日間の予算委員会がテレビ中継され、更に朝晩のニュースや新聞報道でも取り上げられた。似たような質問がだらだらと続いたのだろうが、中で大きなウェイトを占めたのは、尖閣の漁船船長逮捕に絡む日中の外交問題、政治と金に絡んで起訴が決まった小沢氏の国会招致、補正予算に絡む民主党マニフェストによるバラマキ政策批判の3点のようだ。

特に前2件について質問者が大声を張り上げて質問しているが、政府側の回答と全く噛み合わない。政府側は同じような質問に対して、回答に窮するより、開き直って馬鹿な質問を繰り返す質問者をあざ笑っているようにさえ見える。要するに野党の質問が余りに幼稚すぎるのだ。野党の質問に多用されるフレーズに「国際的信用を失墜して国益を棄損した。」「国民が怒っています。知りたがっています。」がある。

小生は少しへそ曲がりで常識外れの可能性もあるので、国民を代表する見解を持ち合わせていないかもしれない。しかし、今回の日中の折衝について欧米のメディアを知る人に言わせると、大方の欧米メディアでは「日本の対応は概してクールで大人の対応であった。対する中国の強硬姿勢については、日本以外の国に対して脅威を印象付けただけでなく、船長が釈放された後に賠償を云々したりして、外交的に不味い対応であった。」との意見が一般的のようだ。質問者がもしこの事実を知らないでいるとすれば、情報収集にかなり問題があるだろう。

国益なんて難しい事は小生のような無学者にはよく分からないし、第一不良外国人一人の事で国会が延々と大騒ぎするほどの事かと思っている。重箱の隅を突っついたような些細な事をさも一大事の如く繰り返し聞いているが、己の馬鹿さ加減が露呈するばかりだ。領海はこれからもしっかり守っていこう、で終わりじゃないか。こんな事で時間を費やさずに、もっと議論するネタは無いのだろうか。

小沢問題についても同様だ。世論調査で「小沢氏がもっと説明すべきとする人」が80%、を根拠として証人喚問を迫っている。何を聞きたいのか知らないが、国会で証人喚問をして、彼が今迄に話してきた事以上の何かが出てくると本気で思っているのだろうか。第一「政治と金」問題は自民党の専売見たいものではないか。人の頭の蠅より自分の頭を見て反省すべき、みたいな反論に返す言葉が無いではないか。

鬼の首でも取ったかのようにひけらかす世論調査自体のおかしさにも、当然ながら思いは及ばないのだろう。

典型は第5検察審査会2度目の「起訴相当」の議決関連だ。昨年11月の法改正があって今回初めての適用となった事の持つ意味や、予想される顛末はさて置き、恰も検察が起訴したと同様の報道を続けてきたメディアが先ずある。世論調査はその上で「小沢氏は説明責任を果たしていると思いますか?」とやっている訳である。その尻馬に乗って質問を作成しなければならない野党とはあまりにも情けないのではなかろうか。

マニフェスト関連で、財源の見込みが破綻しているから、国民に詫びてマニフェストを撤回したうえでバラマキを直ちにやめろ!に至っては正に噴飯もの。野党のくせに己を何様と考えているのだろう。現政権の政策は正しくないとしよう。その点を指摘するのは構わない、しかしその時、野党として国家百年の大計を考えて言うべきは「次の選挙において政権の座に着かせてもらうなら、我が党はこのような政策を実行する。」だろう。前の選挙で党として統一マニフェストも作れなかったくせに何を血迷っているのか。

野党自民党のだらしなさは言いだすときりがない。民主党も決して褒めたものではないが、相手がこの程度だと自惚れてしまいかねない。やはり野党は共産党のように独自の組織を固め、新聞も発行して、独自のネタを収集する力がなければ存在する意味がないのか。その意味では公明党も似ているが、こっちは一度権力の甘い蜜をを吸っているので迫力が無いなあ。

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