少中学時代のどこかで習い、今でも記憶している日本史は、2千年以上昔の縄文式土器時代、稲作が始まり、集落が形成されるようになった弥生式土器時代の古代。更に時が進み、奈良・平安時代のどこかで朝廷が出現したが、幕府の権力争いが激しく室町・鎌倉・安土桃山・戦国・と言った時代を経て江戸時代に至り、ここで少し世の中が安定したが、再び明治維新と呼ばれる内乱が生じて20年がかりでやっと国家の形が整ったとの理解だ。今考えると教え方が中途半端だったか、受け止めるこちらの責任であるかは判然としない。
昭和15年(1940年)生まれの小生は、自国の歴史は中途半端な知識なので頭の中での整理が難しい。従って大学入試で歴史問題に関しては世界史を選択した。世界史は教科書的にもすっきっり纏まって覚えやすかったような気がしたからだ。
兎も角、普通の日本人からすれば日本史はあまり重要な記憶知識ではないと思う。昨日の中国での大騒ぎ、即ち抗日戦争が始まったとされる柳条湖事件などについては、「え、何それ?」てなことだろう。同時に封切された映画「731」もチンプンカンプンでピンとこない筈だ。対ロシアでも同じこと、司馬遼太郎氏のファンであれば日本海海戦でロシアに日本がロシア海軍を破ったことや、陸上で乃木希典将軍が活躍してことくらいは知識的には知っていることだろう。でも大分昔になるが、世話になっていた人が言っていた。「切手になってる東郷平八郎ぐらいは教科書に出てきて当然じゃないかね。」
どこの国でも青少年に対し、自国の歴史に関してはいろいろ教え方に違いはあろうが教える努力をしている筈。日本は天皇誕生日でさえクルクル変わり、上皇になった途端忘れるように仕向けている。保守政権が長く続いてるにもかかわらず不思議な国だ。
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