諸物価高騰の折から米の小売価格問題が大きな政治問題化している。米の値上がりは米味噌を主食にする小生にとってもきついが、現代は代用品が多数ある時代。麺類、パン類の値上がりだって同じ問題の筈だ。この問題で首になった江藤大臣にしても後任の小泉大臣も首相から与えられた宿題「米の市場価格を安くしろ」をどう受け止めているのだろう?もし小生が当事者であれば「小生には無理です。」と担当を辞退する。消費者が高いと思うなら買わなきゃ良いだけじゃないか。
言いたいのは果たして農水官僚の努力で出来ることなのであろうか?米の消費量は減ったとは言え、日本人を養ってきた貴重な主食食材。生産は恐らく北は北海道から南は沖縄まで広い地域にまたがり、その収穫の時期は日本では大部分が年に1回、夏の終わりから秋口にかけて行われる。農家の減少傾向もあって現在生産は機械化が進み大量生産が可能になったと言っても植物の種のこと、いつ何が起きるか分からぬから農水省は備蓄米を制度として設け、これを100万トンとしている。
小生現役時代は広告屋であるが、長いこと米と麦の普及拡大に携わってきた。普及拡大ですよ、念のため。そのせいでもあるまいが、米の消費量に対し生産が過剰となった。当たり前のことで、嘗ては米作りが出来なかった北海道が今や有数の米生産地だ。外国に農林省があるかどうか知らぬが、日本は昔から市民が安く食事ができるよう、役所まで作って食料の供給には気配りをしている。食料不足の時代は良いが豊かになれば煩わしい。食品の小売価格はどのように決まるものかはよく分からない。生鮮食品、加工食品を含め現代は無数があり、それぞれがちょっとしたことで微妙に変化する。気を見るに敏な人は大儲けすることだろう。
時代が変わっているのだから、主食であろうと官僚が市場介入なんかやめてしまえと思う時もある。役所だって勿論分かっているから徐々に介入は減らしてはいる。今度の騒動は政治が米価格問題を取り上げたことだ。そして農水省を槍玉にあげているが、前の江藤大臣じゃないが「そんなこと言われても俺は知らぬ。」と言いたかったのだろう。一昔前であれば米の販売店は若干農水省が管理出来たろうが、現代はもう誰がどうやって仕入れ売っているのか農水大臣では分かるまい。だからと言って備蓄米を勝手に市場に出そうとしたのは根本的に間違っている。救いようが無い馬鹿揃いだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿