2025年5月3日土曜日

平和憲法

 昨日の悪天気が嘘のような素晴らしい天気。連休後半が始まるのにうってつけの好天の憲法記念日だ。敗戦から既に85年、人生の殆どを新憲法下で平和を堪能してきたとも言える。よく読んだこともない憲法には感謝すべきだろう。確かに詳しく読んだことは無いし、成立の経緯もいろいろ言われている。しかし、この憲法は日本が武器をもって戦わない国であることを国民のみならず世界に向け発信してきたからに他ならない。もって瞑すべきだ。

しかしこの憲法が施行1947年5月3日とのこと。もう小学校に上がっていたのだからもう少し詳しい感想を書きたいが、当時について何も感慨の無いことが些か残念なところだ。しかし武器をもって他国と戦わないことを定めた憲法をつくりながら、日本は3年後の1950年に警察予備隊(1952年に保安隊、1954年に自衛隊となる)なる軍隊もどき組織をいとも簡単に作ってしまう。

この辺のことに関しては明確な記憶がある。終戦直後我が家に暫く居候していた産婆さん母子(三井さん)がいた。子供と言っても年齢は既に中学生で確か<はじめさん>と呼んでいた。彼らは激戦地サイパン島から逃げてきた人で、お父さんは現地で亡くなったと聞いていた。我が父が南方から復員してきてからも、お母さんの産婆さんは母の手伝いでよく我が家に来てくれていたので三井さん親子とは親しく付き合っていた。

1950年当時三井ハジメさんは父の紹介で県庁の職員になっていた筈だ。しかし警察予備隊の隊員募集が始まると、ハジメさんは直ぐに応募して確か滋賀県の部隊に入隊して長野から出る挨拶に来たのでよく覚えている。今思えば、ハジメさんは10歳くらいは年長だったのだろう。暫く家には手紙が来ていたが、私自身は読んだことは無い。当時思っていたのは、先の大戦で相当な苦労に遭遇しても又子供世代になるとやはり戦争に行くのだ、と言う印象のみが記憶に刻まれている。

現代は戦後80年の歳月の流れで、世界各地で社会が戦前復帰の傾向が顕在化してきている。日本は1947年に制定された日本国憲法も一見すれば健在だが、「憲法9条は、冷静が終結した1989年から、なし崩し的に否定、死文化されてきている」と言う識者もいる。ただでさえ不勉強で、ボケが一層進んだ小生には、その理由なんかよく分からないが、憲法9条は大切にと思うのみだ。

5 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

日本国憲法に9条があるから平和国家である..なんて思っているのは、日本国民と日本共産党だけではないでしょうか。
既に日本は、名実ともに軍隊を有する国家である事は、世界中の国が認める事実です。
それなのに、カマトトぶるのはちゃんちゃら可笑しいと思います。

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
何時もコメントを有り難うございます。
確かに私は蒲鉾をさして「あ、おさかな」と言っていることを承知してます。
しかし、日本が過去80年間アメリカの占領政策に翻弄され続け、主体性を失ってきたことを何とかしなくてはいけないとも思うのです。

匿名 さんのコメント...

ご自分の意見と違っていても「ちゃんちゃら可笑しい」は、
随分と失礼だと思います。
そして平和憲法を守ろうという気持ちを、捨てないで欲しいです。

senkawa爺 さんのコメント...

匿名さん
激励のコメントを有り難うございます。

呑兵衛あな さんのコメント...

御指摘を受け、私のコメントを改めて読み返すと、senkawa爺 さんの本文にケチを付けているようにも読めることに気が付きました。私としては、そのような気持ちは無く、日本国政府の煮え切らない態度にクレームしたかったのです。

紛らわしい記述をしてしまい、その結果、不愉快な文章を書きまして失礼いたしました。ここに謝罪申し上げます。
向後文章に注意します。

私も、憲法9条に頼って、日本国が安寧であるこを願う国民の1人です。