2024年12月17日火曜日

漫画チック時代

 最近世界中の国の選挙で異変が起きているらしい。もちろん日本も例外でないとのこと。何でもネット上でのSNSなる現象の影響とのこと。ブログは毎日書いているのである程度知っているが、Twitterとかインスタグラム等は自分で関わったことが無いので何も分からない。しかし飯屋で出てきた料理を食う前に写真に収めたりする光景は毎日のように目にしている。何の記念に写真を撮っているか不思議に思っていたが、彼らはこれをネット上に発信しているのだろう。Twitterは言うに及ばずだ。

要するに現代社会の若者はこの世を漫画と同じ感覚で捉えているのかもしれぬ。年寄りの小生のように細かい理屈をいろいろ考えても栓も無いこと。人生の一こまを発信して共感者を求めているのかもしれぬ。我がブログの読者は毎日平均すると約100人くらいはいると思うが、写真であれば共感者が一気に何万人にも上ったりするのだろう。電車の中でも老若男女8割くらいの人がスマホを見ている。何を見てるか分からぬが、しょっちゅう指先が動いていることからすれば、複雑な文字は読んでいないだろう。

好みに適う画像や映像を探し、共感を感じたら<イイね>マークを押してるかもしれぬ。今や人間社会の本能的行為かもしれぬ。ルーマニアの大統領選挙ではロシアの画策でとされて選挙が無効化されてしまったが、支持率1%だった候補者が一旦は当選してしまった。兵庫県知事の選挙も似たようなことじゃなかろうか。兎に角、よもやと思った候補が当選している現実がある。

大学の社会学で人間生態学とか学んだとは言い難いが、専攻した記憶はある。現在同様の教科があるとすれば、内容も大分変っていなければならない。倫理学でも同じこと、事の善悪も変わりつつあるかもしれぬ。毎週「週刊文春」に目を通すので東海林さだお作の「タンマくん」を見て喜んでいる口だから他人を笑える者ではないが、世の中の価値基準も変わってきてるのだろう。

0 件のコメント: