2024年12月6日金曜日

政治的混乱

欧米では次々と政権がひっくり返り、隣の韓国まで伝染しつつある。東洋の極楽島我が日本は暢気なものだ。いろいろな要素が考えられるが、メディア側が顔出しするテレビ報道を見て思うのは、マスコミが政権を忖度しすぎる点に問題があるように思う。日本では報道の自由ではなくて、報道の中立性と言うことが重んじられ、政権に対するマスコミの厳しさが伝わってこない。問題点がいつも曖昧に過ぎる。現在何が問題かと言えば、言うまでもなく自公政権の金の問題、即ち金主である財界への依存体質だ。

昨日から始まった予算委員会での総理答弁が、官僚の書いた原稿丸読みと異なり総理自身の言葉で語られている、なんてつまらぬことが持ち上げられている。聞くたびにチャンチャラおかしく思ってしまう。石破首相の答弁を聞いていると、昔話で質問をはぐらかし、口では「真摯に野党のご意見も承りながら・・・」なんて言っているが、何一つ野党の要求には応じないことがはっきりしている。日本では普通に考えれば当たり前のことが当たり前でないので、すぐ第三者機関なんてことが出てくる。国民が選んだ国会議員以上に見識を有する第三者とは具体的に誰を意味するのかはっきり言ってほしいものだ。

政府方針がはっきり分からぬが、日本の宗主国とも言えるアメリカの大統領が替わる。新大統領トランプ氏のスローガンからすると、これまでの国際関係が大きく変わることは容易に想像できる。日本政府はこのことをどう受け止めているかがはっきりしない。宗主国のお陰でG7の一角を担って来たが、G7自体が同じ形であり続ける保証は無い。トランプ氏は日本を組し易い国と見てるのは間違いないだろう。何を言い出すか分からないが、USスチール買収問題から始まる一連の騒動。日本人の思考と全く異なるトランプ氏の思考。どのように対処するのが国益に適うか、考えどころだ。 

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