少し残念ではあるが男の子を授かることが出来なかったので、タイトルにした世代交代とは無縁だ。にも拘らずこのテーマにしたのは訳がある。昨日年末の挨拶を兼ねて、前回の処方薬は少し残っているが、3ヵ月振りに1週間早く掛かりつけのクリニックを訪れた。世話になっている医師は、女性でまだ相当にお若い。と思っていた。ところが、いつも通り診察、と言っても血圧を測って胸と背中の音を聞くだけだ。血圧は上が110チョット、下が66だったかな。兎に角こちらは特段のことは無い。後はいつも通り痛風予防薬を処方してもらうだけ。
すると先生の方が妙なこと言い出した。「実は来年3月いっぱいで、息子夫婦に交代することになります。それでも手伝ってほしいとも言われていますので、時々は顔を出すかもしれません。」びっくりして失礼は承知ながら思わず年齢を聞いてしまった。「今は64歳です。」要するに65歳をもって世代交代をするとのことらしい。「先生のようなご職業は知的なものですから引退には早すぎるのでは?」とお世辞半分で聞いて返ってきた返事。
「確かに祖父も医師でしたが、90歳まで患者さんを診ていました。しかし時代の変化と言うのでしょうか、私たち世代は医学の進歩についていけなくなっているのも事実です。先日も認知症学会の会長までなさった先生が、認知症になってしまいました。その先生もある日ご自身のMRI画像を見て、脳がこんなに小さくなっているのかとびっくりされたそうです。」
時代のせいかどうかは別として、身体の経年劣化はあちこちに現れるもののらしい。世話になっている先生は小柄なが昔こちらがプールに通っている時、日曜日にはいつも顔を合わせていた元気な女医先生。3ヵ月おきにお呪い代わりの尿酸の予防薬を処方してもらっていたので何となくしんみりした年末挨拶になってしまった。昨日のこれを思い出すと、世代交代の心配が最初から無いのが我がノー天気の始まりかもしれぬ。
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