2024年11月25日月曜日

環境の変化

 誰しも長い人生には追い風を受けるような良い時期もあり、逆に向かい風にさらされる時期もあるだろう。今日はたまたま全国的に穏やかな小春日和が終日続くとされている。しかし明日からはまた荒れ模様らしい。外出が日課となっている小生には、今日のような日は有り難いが、明日のことはそれなりに考えなくてはならない。格好つけて言えば<治に居て乱を忘れず>に他ならない。

国家だって同じこと。日本が現在どんなポジションにあるかは、政府要人であればそれなりに感じてるだろうが、一昨日だったと思うが北朝鮮拉致被害者の全国集会で、大勢の参加者の前で石破首相が何時もの決まり文句で挨拶した後、同じ自民党代議士の古谷圭司氏が「互いに連絡事務所の設置を検討なんて、時間稼ぎだけで全く解決の効果はない」と断じたらしい。

石破首相にすれば、全力を尽くすと言った以上は具体策を何か言わなきゃならないと思ったのだろう。事務方から既に上がってきていたのかもしれぬが、確かに全力を尽くすには少し遠い話かもしれぬ。拉致被害者の会は横田早紀江さんが常々仰るようように、もう半世紀近く国家的課題となっている筈。であるのに国がどのような動きをしているかは下々には一切伝わってこない。それはいいとしても、首相には定期的に報告が上がっているのだろうか?いやむしろ首相が連絡事務所でも何でもいいから、外務省なりに指示を出しているのだろうか?

多分一昨日の会に出席するに際し、外務省に問い合わせぐらいはしてるだろうが、外務省側は何もしていないのが実態だろう。外国との問題は何をするにしても泥縄では何もできない。周到な準備が必要な筈。そのために外務省と言う役所がある。外務官僚は外国からの情報をキャッチする役目も大事だが、それを踏まえて国内でどんな対応が必要になるか、を提言できなくてはいけない。どうもそこが欠けているので、今回の古谷氏の発言になってしまったように感じられる。

昨日一旦閉幕したCOP29への対応、即ち地球環境問題への対応は全省庁にまたがる大問題。会議は一応閉幕したが火種が残るどころか、火に油が注がれた感じ。環境省だけで対応しきれる問題でないことは明らかだ。

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