2024年11月21日木曜日

あれもこれもはムリ

 知識と知恵と言いうことが言われる。どちらも不足がちな人生ではあるが、やはり知恵が無いことを痛感しながら生きている。他人を羨んでも仕方ないが、友人の話を聞いていても知識や知恵が豊富なことに驚くことが多い。その上どうも複雑な思考が苦手で、物事を単純に見すぎる傾向が強い。囲碁を毎日してるのでよく分かるが、これが己のバランスを崩す元のようだ。

二人で相対のゲームでさえそうなのだから、もっと複雑な社会問題、例えば昨日書いたばかりだが、財政政策なんか理解できる筈が無い。知識の少なさはもう取り返しがつかぬだろう。今の世の中覚える必要のあることが多すぎる。とっくに数字の羅列が一番苦手だ。携帯の番号だけは一応暗記できているが、自宅の電話は必要が無いので覚えないことにしている。暗証番号にパスワード何とかしくれだ。

ところが、寒さがきつかった昨日の朝、突然パソコンがダウン、電池が暫く生きていたのでいろいろやってみたが、回線が切れて暖房も止まってしまった。未だ昼前だったので明るさに不自由は無いが、先を思いやると当然不安。電気料金の領収書を引っ張り出して相談、どうやら復旧できた。しかしこれについても、暫くすると紙の領収書が無くなる筈。そうしたらどうなるだろうと不安が残る。

NHKは毎日「引っ越しの際のお手続きはスマホやパソコンが便利です」とCMを垂れ流すが、便利なうちは良いが、一旦停電にでもなったらどうすべきかは何も言わない。しかし、便利な物も一旦ダウンするととんでもないことになりかねない。誰もがパソコンやスマホのバックアップ方法に意を用いているとは限るまい。かく言う小生も最近のデータは全てGooleのクラウド頼り。金融機関の担当者くらいはメモ帳に残す必要がありそうだ。昔は10や20くらいはよく電話をする相手の番号を記憶できたが、今はそれもスマホ頼り。これも危険で、我がスマホの電話帳がどこから行ったらいいか分からず、苦労した。

兎に角一人暮らしは記憶すべき事が多すぎる。そのくせ何でもすぐに捨てるのも悪い癖。亡き妻はその危険を承知していたのだろう、実に多くの書類が残されていたものだ。それに対して記憶容量の乏しい頭脳で対抗する無理が見え始めている。

0 件のコメント: