今日も秋晴れの快晴、高校を卒業して初めて上京した時は、長野に比べると周囲に山は見えないし、人混みだけが多く空気が濁っている感じだった。しかし長年で住み慣れたのかもしれぬが、それ程環境が悪いとは思わなくなった。東京の良いところはいろいろあるが、その一つに図書館の充実がある。大きなところでは地下鉄で行かねばならぬが、永田町にある国立国会図書館。もう最近は年に数回しか行かなくなったが、ここだけは地方都市の人には想像がつかぬだろう。
日本は歴史をぞんざいに扱う傾向ががあるので、優れた歴史学者が出現しないように思う。海外の事情はよく理解できていないが、ヨーロッパの図書館に保存されている古書は現代人でも比較的読みやすいのではと勝手に想像している。言語に経年変化が生じるのはどこでも同じだろうが、日本の場合は江戸時代までは全て毛筆文書で、硬筆文書が存在しなかったことが大きい。先日もテレビで初めて知って感心もし、驚いたことがある。
1600年代の外交関係のことで、家康にアプローチしたオランダとスペインののこと。秀吉亡き後の大阪を落とそうと思い悩んでいた家康に両国が日本が当時大量の銀を産出していることに着目、共同開発権を得ようと猛烈に攻勢したらしい。どちらが権利を得たか忘れたが、多分オランダかもしれぬ。兎に角500メートルの距離から発射可能な特性の大砲(今で言えば長距離ミサイルのようなものだろう)を献上することで開発権を取得したとのこと。
結果、家康が天下を取るがその後日談である。家康は家中の武士たちも傭兵として彼らに積極的に与えた(貸出かな?)とのこと。彼らが彼の国の南洋植民地開発、即ち侵略に駆り出されて大活躍したことがあちらの公文書館に実名(○○介とか、△△兵衛で苗字が無いから上級武士でなかった可能性が大)賃金入りで克明に記録されているのだ。今風に置き換えれば北朝鮮兵士がロシアに駆り出されているようなことだろう。
外国の公文書館で保存されている文書は言うまでもなく手書きではあるが、全て硬筆。この違いは大きい。西洋は使用されている言語が少し古くても、多分アルファベット。日本でも数は少なくても江戸幕府の公式文書はあるだろうが全て毛筆でほとんど漢字、ミミズが這いずり回った体で、○○にて候では解読できる人は千人万人に一人と言うことになる。
2 件のコメント:
図書館は良いですよねぇ
当市の図書館は。我が家から徒歩5分です。
とは言うものの、電子図書も貸し出しますので、出向かずとも用が足ります。
石川県立図書館は綺麗ですよ。映画に出てくる図書館のようです。
https://www.library.pref.ishikawa.lg.jp/
個室も利用できるので、本を選んだら個室でジックリもできます。
飲食もokです
呑兵衛あなさん
何時もコメントを有り難うございます。
それにしてもご自宅から5分の距離に立派な図書館とは羨ましい限りです。
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