2024年7月18日木曜日

存在感

 今週東京で南太平洋の島嶼国首脳を呼んで島サミットが行われた。関連報道が少ないが、参加国はたしか14ヶ国だったと思うが、首脳会談は4か国間とだけしか行われなかったように思う。事前にこの方面における中国の進出について大騒ぎして非難していた割には、日本がどんな存在感を示すのか少し期待していただけに、報道の少なさにはがっかりしている。岸田首相は旧優生保護法国家賠償請求訴訟原告団等との面会で何かとお忙しかったようだ。

最近の日本について他人事みたいに言うと、世界にある国の中での存在感がずるずると下がり続けているように思う。別に軍事力強い国でなくてもいいし、経済力が弱くても何の問題も無いと思いたいが、多数の国から相手にしたくないと思われるのはちと問題だろう。正直な感想として、日本をまともに相手してくれる国はどこだろう?韓国の大統領は日本の首相をある程度評価してるかもしれぬが、その大統領のお膝元がうすら寒い感じ。では台湾やモンゴルはどうか、これらの指導者や国民の真意は計りかねるが、軍事的に在日アメリカ軍は頼りにしたいだろうが、日本国に対してはどうだろうか。台湾からは半導体後進国として馬鹿にされてはいないだろうね。モンゴルの政府や国民が相撲以外、日本への期待はあるだろうか。

フィリピンはさて措いても南太平洋の島嶼国だって同じこと。金をばらまけば何とかなると思うのは間違いだ。今回のサミット開催でどのくらい金をばら撒いたつもりか知らぬが、中国にはとても適うまい。明日読後感をアップするつもりでいるが、先ほどアメリカ共和党大会で就任演説をした次期副大統領候補のJ・D・バンス上院議員は著書の中で「名誉」ですら固執する必要が無いと断じていた。力でもなく、経済力でもなく、名誉ですらないとすれば残るのは何だろう?

0 件のコメント: