2023年4月11日火曜日

発信力の強弱

 昨日は終日快晴の行楽日和、変わり者の小生はうす暗い映画館で3時間近く映画を鑑賞した。タイトルは「妖怪の孫」先月19日、次女と孫と新宿での夕食会の前、観たかったが、映画館が満席で叶わなかったっものだ。ところが、冒頭書いたように昨日は映画鑑賞には全く不向きな日でもあり、映画館も池袋に変更したこともあってか、関係者が可哀想なくらいのガラ空き状態でゆっくり鑑賞できた。感想は一言「見応えがあり、考えさせられた。」に尽きる。

安倍氏の悪行は相当理解できているつもりだったが、この映画の視点と比べると小生の考えは所詮素人の浅はかさで、薄っぺらであったことに思いが至った。どこかで読んだ気がするが、「安倍氏が残した日本社会への深い傷は未だに払拭されていない。自民党内に残った悪い因子が、日本を益々戦争戦争参加の方向に引っ張っている現実がある。」てな思いを持って帰宅し、今度はまたYouTubeで映像を2時間以上観てしまった。

それが、ネットジャーナリストの岩上安身氏と元外務省情報局長孫崎享氏との対談だ。この内容がまた衝撃的。孫崎氏が、昨年7月安倍氏を殺した犯人は、既に逮捕されている山上容疑者はダミーで、真犯人は別にいると思うほうが自然だ。と言い出したのだ。当然俄には信じられないが、昔から探偵小説が好きだったので、不謹慎だが胸がワクワクしてくる。

さすがに孫崎氏も真犯人の想像は言及を避けているが、米軍の謀略を多分に匂わせている。一言で言えば、安倍氏が余りにもロシア贔屓で、ウクライナ戦争開始以来ロシア寄りの発言が多かったという事実があるらしい。現在日本ではマスコミも何の疑いもなくロシア悪人説で統一されているので、一時安倍氏がそんなロシア寄り発言をしていたとは全く意識できていない。孫崎氏は評論家を辞めて探偵小説家に転身すべきだと思ったりしてしまう。

近く中国関係のことをここで書きたいと思っていたが、孫崎氏によれば、中国が非米国間で中心的役割を担うようになるだろうとのこと。素人ながらそのことには同感できる。岸田首相が目下一番気合を入れている来月のG7サミットも最近の報道では、アメリカと欧州諸国との溝が大夫はっきりし始めているので、運び方如何では取りまとめが大変だろうし、纏めを優先すれば、気の抜けたビールのようなに味気なくなるだろう。

岩上氏も孫崎氏も同じネットジャーナリスト。先の映画も上映館は23区内で2館のみ。全国でも僅か40館足らず。マスコミに比べると何れも発信力は微弱でインパクトに欠ける。しかし孫崎氏のロンドン時代の経験談、特に「英国人が表明することとしないこと」は傾聴に値した。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

見ましたか。
私も見たいとは思いながら、混雑が嫌で行っていません。
そのうち、劇場公開が終わったらYouTubeにでもでるだろう..です。
アメリカ犯人説は興味ありまね。然もありなんです。
孫がいなくなって以来の岸田のはしゃぎっぷりからしても、がてんしてしまいますよ

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつもコメントをありがとうございます。
たしかに政権とすれば、アメちゃんの言うことさえ聞いていれば無事なんでしょうが、国民はたまったものじゃありませんね。