2023年4月9日日曜日

派遣社員社会

 昨日次女と昼の飲み会をしながら話を聞いて考えた。次女はこの春二人の息子を就職させることが出来たし、旦那は仙台に単身赴任中、まさに独身謳歌中。そのせいでもあるまいが、今日は中山競馬場まで出向いてレースを見物とのことだった。兎に角、昨年から小生に付き合ってくれていた山歩きを断り、競馬場近くの乗馬クラブに入門、既に何十回も通って練習に励み、馬を見る目が肥えたつもりのようだ。彼女の夢は、競馬のビギナーズラックで馬券が大当たりをして自分用の鞍を買うこと。なんでも50万円位するらしい。

1万円くらいなら買ってやれないこともないが、50万円では買ってやることは出来ないので、そうかそうかと黙って聞いておいた。むしろこっちが興味深く聞いたのが彼女の職場環境の話。昔からよく仕事を変えているので、今どんな職場でどんな仕事をしているか知らず、てっきりコールセンターで座業についているとばかり思っていた。ところが現在座業に変わりはないが、政府関係の補助金申請書の審査をしているとの事なので少しびっくりした。

もう4、5年前のことになると思うが、デパートの売り場や飲食店おウエイトレスを辞めて、最初の職場は新宿のNTT関連の仕事で、東京ガスのコールセンターでの引越サービスをしていると山歩きの途中に聞いていたものだ。兎に角次女の職歴は覚えきれない。最初だけは記憶しているが、家の近くの板橋高校に通っていた頃に始めたのが後楽園球場でのビール売り。その頃からサントリーと縁があったのかも知れぬ。我が家は家内がアサヒビールファンだったので長女は今でもアサヒビールだが、次女はなんとなくサントリー系のレストランが多い。昨日の店もサントリー系だった。

そんなつまらぬことはどうでもいいが、興味を覚えたのは所謂派遣社員文化なるもの。我がサラリーマン時代に派遣社員が出現したのは45歳を過ぎる頃で、派遣社員はごく少数だったし、彼女(彼が居なかった)がどういった経路で入社してきたかについては殆ど関心が無かった。従って、就業後の外食にも社員と同じに交際していたようなきがする。要するに個人的には何も知らないと言える。

次女の場合は明らかに異なり、竹中平蔵氏に依って齎された派遣社員経営構造の真っ只中を10年以上歩んできてるので、それ以前に勤務していたまともな組織(次女の場合は公団)との違いがよく分かっている。最大の違いは、現代日本に存在する派遣社員階級と正社員階級の落差、断絶の凄まじさだ。敢えて階級と書いたが、詳しく書く余裕は無い。だが、これが招来した社会の断絶複雑さは、企業の経営効率上昇ととバランスが取れないほど危険な要素を含んでいるように思う。

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