2023年4月8日土曜日

デフレ脱却の幻

 今日は昼前11:30から新宿で飲み会(と言っても次女と2人だけだが)の約束があるので、これを9時から書き始めている。書きたいことは沢山あって、ニュースの筆頭にある宮古島海域での陸自ヘリ墜落事故があるが、余りに疑問が多すぎて焦点がボケそうだ。また海外の政治でも中国とアメリカの関係なども、もう少し展開を待った方がバイデン大統領の認知障害ぶりがはっきりするような気もするので、後日に譲りたい。そこではっきり見えてきたことについて書き留めておく。

昨日、日銀の黒田総裁が正式に辞任となった。彼の在任期間はもう10年になったとのこと。彼が行ったことと行わなかったことについては世上様々な論評があることは大分聞かされている。日銀はお公家様の集団とよく言われるが、どう見ても黒田氏はお公家様には見えない。どちらかと言えば、質屋の番頭風情だ。質屋は若い人たちには無縁だろうが、学生時代にはよくお世話になった。上京した当初、住まいが新宿柏木1丁目。新宿西口から徒歩10分足らずで淀橋警察の裏の安アパート、6畳一間に兄と同居。大家が質屋だったので、ここは敬遠したもの、駅からアパートに至る道筋に他に2軒別の店があったので不自由はなかった。質屋の親父はもっともらしい顔で質草に値付けしてくれるが、いつも不満が残るのが普通。

言いたいのは、日銀なるお札(通貨)の発行会社の機能は本当のところどこにあるのだろう?学者や官僚の中には本当にわかっている人が居るかも知れぬが、政治家には分かっている人は少ないような気がする。少なくとも黒田氏を任命した安倍元首相なんかに解かろう筈はあるまい。日銀にとって最大の顧客は政府のようだが、ここから任命されているのだから、黒田氏は言われるままに、無制限にお金を貸し出した。貸す方も借りる方も経済学音痴同士だから、結果が社会に及ぼ押す影響なんぞ知る筈も無い。

今朝の朝日新聞に少し長い記事が掲載された。<黒田総裁が踏みにじる記者会見倫理 最後も「全く考えておりません」>と題されている。日銀担当を長く務めた編集委員・原真人氏の署名入り。詳しくは下記URLから参照願いたいが、要するに黒田氏が悪い人間ではなかったろうが、何も知らない人間であった可能性があることが読み取れるような気がする。10年少し前ころ、年金生活者として物価が安定して喜んでいたが、日本中が大騒ぎした「デフレ脱却」とは果たして何だったのだろう?https://digital.asahi.com/articles/ASR47778GR47ULZU005.htmlpn=8&unlock=1#continuehere

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