2023年4月6日木曜日

イグノア・ジャパン

 昼飯を食いながら、パラパラと拾い読みする店に置かれた雑誌の週刊文春最新号で、今日珍しく目に止まった記事。三木谷浩史氏が書く「未来」なる随筆。正直なところ楽天オーナーの三木谷氏は余り趣味でないので、連載ではあるが普段殆ど読んだことが無い。今日は最初の2行読んだところで飯が来てしまったので、一旦中断。飯が終わって改めて全文読んでしまった。氏は日本ビジネスマンとして成功したうちの一人と思うが、日本の将来を心配しているそうだ。

理由は日本社会の変化、近代化が先進諸国の中でケタ外れに遅いこと。具体例を一つ提示している。アメリカの空港ではデジタル化が進み、事前に予約して準備していれば、空港での手続きを殆どスルーできるとしたものらしい。このことは少し前海外旅行解禁と同時にカナダの息子さんを訪ねた高校同期生からも聞いたことがある。ところが、先日訪米した三木谷氏によると、日本がこの手続きから外され長い列に並ぶことが再び必要になっているとのこと。但し、既にパスできている人は不必要。

理由は日本のシステムが時代遅れで、アメリカのシステムに同調しない故とのこと。システムの同調に関して、多くの問題が発生するのは都市銀行合併後の障害を思えばよく理解できる。コロナ・ワクチン接種証明一つとっても紙でしか発行されない国だから仕方あるまい。先進国と思っているが、実際には後進国並みになりつつあることを三木谷氏は「イグノア・ジャパン」と評してたように記憶する。

ガラパゴス化同様、南米に生息するイグアナのことかと思ったが、英語で「Igunoa」即ち<無視する,黙殺する;聞きながす,気付かないふりをする>氏は河野太郎デジタル担当大臣と西村康稔経産大臣になんとかならぬかと持ちかけたらしい。二人共だったか西村氏だけだったか記憶に無いが、<分かっちゃいるけどやめられない>とのことらしい。この記事で再び思い出したのが、現役時代に教わった「組織はトップに立つ人物の能力以上には発展できない。」の名言。

分かっている人物が組織の中に何人居ても、政府意思決定のとどのつまりは岸田首相の能力に掛かっている訳だ。あまりに内向き過ぎて、国家が進むべき方向と変化のスピードを見失っているようにしか思えない。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

要るに「ガラパゴス」なんですよね~。
世界情勢はアメリカを離れつつあるというのに、今頃もバイデン氏に擦り寄る魂胆がわかりません。
ならばいっそのこと、アメリカ合衆国51番目の州(51st state)になったほうが..

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつも愉快なコメントをありがとうごじます。
>ならばいっそのこと、アメリカ合衆国51番目の州(51st state)になったほうが..
本当に仰る通りです。