2023年4月5日水曜日

個人的思考

 元来多数派が好きになれず、はぐれ者人生になってしまったが、今更悔やんでも仕方あるまい。ここまで来れば首尾一貫だ。しかし今の日本、政治は与野党を問わず、勿論マスコミも含め、ここまでウクライナ支援と非米国のロシア中国憎しは如何なものかと内心思っている。特に中国については、良いとこ取りだけしてるのは大人の振る舞いには思えない。習近平氏が3回目の国家主席に就任した祝にも行かず、先日外務大臣を数時間の挨拶訪問でごまかしてるのだから信じられない。喧嘩でも戦争でも買うつもりのようだが、矢面に立つ市民からすればやっていられない気持ちがよく分かる。

岸田首相はG7主催国しか念頭に無いようだが、参加国のフランス・マクロン大統領とEU・フォンデアライエン委員長は二人して、今月上旬に中国を訪問と報じられている。日本のマスコミは「結束した欧州の声」を中国に伝えるのが目的としているが、勿論中国は既に独自の立場を表明してることは承知の上だろうから、目的が他にあるのは明白だろう。日本はG7で制裁強化などと力んでいるが、他国は自国の国益に沿って様々なコミュニケーションの必要性がある筈だ。

EU諸国がが今一番悩んでいることを勝手に想像すれば、気候変動問題とインフレの抑制。ロシアとウクライナの戦争はいわば他国の話で、その影響を最小限に抑える方策探しが中国訪問に繋がって不思議はあるまい。兎に角、世界が二分された状態はこれから半永久的に続くことになりかねない。その中で生きていくためには各国がそれぞれ独自の政策を持たなければ、国民からの支持は得られないだろう。G7の合意に拘ることが日本にとってどれほどの意味を持つか大いに疑問を感じてしまう。

政府の指導者たちには、多極化の意味を噛み締めてもらいたい。

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