2023年4月2日日曜日

柄ではないが

最近マスコミで盛んに取り上げられる少子化問題もさることながら、その少なくなりつつある若者の教育水準が低下しつつあることが大きな問題、と昨夜の高校同期生とのリモート懇談で話題になった。3人いる孫のうち2人がこの春大学を卒業して就職できたし、残る一人は未だ中学なので個人的には学校関係はもう関心が薄れているので、会話に積極的には加わらなかった。しかし友人たちの話を聞くと、次世代にとっては相当憂慮すべきことかも知れぬ。昨日までは、子供の学力は高校無償化が進む気配なのでだいぶ緩和されるはずと、少し気が休まる思いもあった。

しかし昨夜の話題はその先の高等教育関係。小生は曲がりなりにも一応大学を出ているし、友人も大学出身者が多い。娘も一人は大学、一人は短大卒。孫3人のうち2人が今月大卒で就職できた。従って両親たちの時代に比べれば、経済だけでなく学問分野でも結構進んだ国になったとばかり思っていた。ところが実態は相違して、OECD38ヶ国中最低水準とのことでびっくりした。

言われてみると昨年はノーベル賞受賞者も出なかったし、近年の受賞者は殆ど外国大学の教授が多かったようにも思う。昨夜の懇談会にも神奈川県の大学で教鞭を執っていた友人が一人いて言っていた。近年、大学教授という職業が余りハッピーではないらしい。他に娘さんが海外で大学の先生をしている友人が言うには、娘は日本の学会評価が非常に低いので、間違っても日本の学会に入る気がしないとのこと。

ひょっとすると、日本は長寿社会になりすぎて学者先生も重鎮になりにくいのかも知れぬ。今やどの世界にも年寄りが大量に存在してるので存在感が薄い。これが学力低下に繋がっているとしたら、我々世代の長生きも次世代から見れば迷惑な話。理解は出来るが、対応のしようが難しい。 

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

江戸時代などのように、志を持つ者が学問の門を叩いて学んだ時代と、義務教育で学校に行く者とでは、教育に臨む考えが違うのではないでしょうか。
増して今では、義務教育だけでは飽き足らずに、高校は当然のごとくで、更には殆どの者が大学などに行くと見ます。
これは、少子化政策の結果であり、たった1人の我が子を最高学府に行かせたい..しいては、良い就職をした我が子に看取って貰いたいという親心だろうと思っています。しかし、法的には家制度は廃止されました。
この話題は、大卒の貴兄と、高卒の私とでは意見が分かれることと思いますが、日本の社会では高卒過程を真面目に終了すれば十分に通用すると思います。大学を目指す人は、一般社会人ではない何かを目指している人でしょう..と考えます。
しかし現実では、寿命が延び小金を持った親が、在らぬ期待を抱いた我が子に高等教育を受けさせようとしています。しかし、ちゃらんぽらんな教育を受け、それで良しとした年代が親となり子に同じ事をする..これが繰り返され、日本人はどんどんバカになっていっているのでしょう。
この傾向は戦中派に始まり、以降年代が改まるほど酷くなっています。
団塊世代程度までは、日本と日本人であることに誇りを持っていたのでしょうが、今の現役世代には無いと見ます。ですから、中国だろうがベトナムだろうが、負けても悔しくないのです。
今回のWBCで世界に勝った事で、日本を見なおす引き金にして欲しいものですが..無理でしょうね。
日露戦争に、日清戦争に、勝ったことを自慢していた人たちは、沖縄の離島にミサイル基地を作れば中国に勝てると信じて疑わない人達です。
おっと、長くなるので、今日はこの辺で。続きは、気が向いたら自分のブログに書きます。

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつも貴重なコメントをありがとうごじます。
貴兄ご指摘の通りで、社会の指導的立場に居る大人が困りものです。
今日、林外相が訪中しました。彼は中国相手に説教に行ったつもりのようです。
昨日は誰も空港に迎えには出ていません。会談につての共同会見もありません。
NHKのニュースはさも意味があったように伝えていますが、彼らは腹の中でせせら笑っていると思います。