2023年2月2日木曜日

異次元空間

 渋谷の東横デパートが再開発のため閉店取り壊しとの報道があった昨日、久しぶりに池袋の東武デパートの中を少し歩いてみた。大学時代に日本橋三越本店の酒売り場でアルバイトしたこともあるが、昭和30年代のデパートは経済復興の象徴で従業員も客もかなり華やかな雰囲気を漂わせていたような気がする。しかし今日、東横デパートの例を取るまでもなく、日本経済そのものの象徴であるかのように、すっかりうらぶれた存在に成り下がったようだ。

学生時代のデパート店員、特にワイシャツやネクタイ等紳士用品関係の店員と言えば若くて美人と相場が決まっていたものだが、昨日東武デパートで見る限りかなりご高齢のご婦人が寂しげに立っているのを見て時代の変化を感じざるを得なかった。己を棚上げして今更高齢化社会をを思うなんてとんでもないかな?事実自分を考えても、ここ何年もデパートで買い物をした記憶が無い。むしろ池袋には多い100円ショップでの買い物ほうが多いし、100円ショップは狭いだけにいつも繁盛してるように見える。

都市の再開発は大規模な土木建築工事が伴うので経済活性化にはなるのかあも知れぬが、貧乏性の年寄からすると、何となく無縁でそれこそ異次元空間の出来事にしか思えない。今そこで生きている人を活かしながら元気を引き出すことが出来ないのだろうか?

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