2022年12月11日日曜日

夢のまた夢か?

 今朝知ったばかりだが、現在日本は軍事予算で見ると世界第7位だったか8位だったか忘れたが、兎も角ベスト10位には入っているらしい。政府は5年後にはこの予算を倍にすると決めているとのこと。2027年には予算だけで見れば順位は更に上がって、2位とか3位になる軍事大国になるとのこと。これに米軍駐留経費の負担分を加えると更にその額が増えると、寺島実郎氏が言っていた。大抵人がそうだろうが、驚きもし不思議に思った。5年先のことで生きているかどうかも分からないから悩まない方が良いのかもしれない。

政府は安全保障を確たるものにすると仰るが、軍事予算を増大して軍備を高めれば国の平和が保てるなら結構なことだ。しかし政府が言うところの安全は、脅威(敵国からの攻撃)が前提にあっての話。説明を聞いていると、日本はまるで四面楚歌、接する国々の多くが敵であるような言いぶりだ。当然ながらこういった発言は相手国にもすぐ伝わる。相手国とは友好条約を交わしてる国が殆どだから、相手国は日本に不信感を持っても不思議は無い。口先では友好を深めながら言うべきことはきちんと伝える、みたいなことを言うが通用するだろうか?

好戦的な国であることが国の安全に繋がるなんてありえないこと。最近毎度同じことを繰り返し書くが、戦は平和と最もかけ離れた考え。軍拡なんて馬鹿なことを考えずに、民生の充実に予算を振り向けるべきだ。その結果、アメリカが「もう安保条約を破棄しようとか、日本を守ってあげないよ」と言ってきたら、そこで国民に信を問うてみれば良いだけのこと。もう一人前の大人、むしろ独立から勘定すれば71歳の老人なんだから、家庭教師かガードマンのアメリカさんにお引取り願い、自前の防衛を考えるのも良いのではないか?

非同盟国の独立国になったら、防衛費の増額が必要かどうか改めて考えれば良いだろう。その時国論が大きく割れ、右翼勢力が力を増すなら仕方ない。しかし非同盟の多国間主義を取り、別にアメリカも敵としないなら、防衛費がそんなに必要になる訳がない。必要な防衛力を自前で賄う必要が生じるだろうから、新しい産業発展にも繋がる可能性もある。外交姿勢や政治体制にも変化が生じ、国柄が変わる気がする。夢のまた夢のような話だが、5年位の間にそんな事が起きてほしいものだ。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

日本は、戦後になって迄も世界に冠たる軍事費を使っている国家であるにも関わらず、それを知る国民が少ないのは、国が隠蔽しているためなのでしょうね。
軍事費に限らず、例えば国民年金を取り上げてもどうやればどうなるのかは退職が目前にならなければ知らせません。
軍事費については、時の政権が好き放題に買う玩具代になるだけです。
ここにきて岸田首相は一気に増額を算段しています。
百歩譲ったものにしても手遅れでしょう。仮に間に合ったものにしても、相手だって負けじと自国の軍備を拡充するてしょう。
私が最も心配るのは、現人神であった天皇の鶴の一声で終戦を向かえられた先の戦争と異なり、これから戦争を始めたなら終戦を決定できる人・機関が無いことです。
いざ開戦れば制服組の天下になるでしょう。先の戦争がそうであったように、彼らは国民が総玉砕しても戦争を止めないでしょう。

尤も、終戦をするorしないが日本の誰かの意志で決まればよろしいのでがね。
核攻撃で壊滅るかも知れません。
今のウクライナで、誰が終戦を決められるのでしょうか。
露プーチン大統領ですら、裏組織があって自分の考えではダメとも

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつもコメントをありがとうございます。
終戦の難しさはご指摘の通りだと思います。

テレビで小野寺五典元防衛相がしたり顔で敵基地攻撃を正当化する説を繰り返すのを見てつくづく思います。「本当に呑気なお人だ。これでは国が遠からず潰れてしまう。」
同盟解除は相当危険な思想でもあり、困難でしょうか、真剣に考える政治家かジャーナリストの出現を期待するばかりです。