2022年12月9日金曜日

戦前回帰

 昨日のブログでも書いたが、先の大戦の開戦から81年、長い月日にも思うが我が人生とほぼ同じと考えれば短いものだ。開戦は我が国が近代国家を世界に宣言した明治憲法制定(1889年)からそれこそ僅か半世紀(正確には52年)後のこと。国内政治の混乱に乗じて軍閥が政治を蹂躙して国民に塗炭の苦しみを与えた。現代日本も、当時と似たような政治の混乱がここ30年強続いているように思う。明治時代の半ばからは乗じたのが山県有朋に代表される軍閥政治家だったが、現在もその流れを汲む自称保守を名乗るインチキ政治家集団が頭角を顕にしている。

先日のドイツのように、秘密裏に連邦政府へのクーデターを企てるなら可愛いものだが、日本は悪性ウイルスのように民主的政治家の仮面で、先祖返りを狙ってるのだから恐るべきことと言わざるをえない。彼らが唱える国の安全保障論は最近とみに声高になって、国の富を無駄遣いしている。カルト宗教にことよせ庶民から金を巻き上げて韓国に送らせたり、役にも立たない兵器をアメリカから買ったりするのがそれだ。武力による国防を司る他国並みに防衛省が設置されたのは2007年だからそんなに昔ではない。しかしそのだいぶ前から自衛隊を取り巻く政治家は、着々と法整備を含め憲法違反の実績を積み上げてきている。

歴代の防衛省担当の政治家は全員このウイルスに侵されているとも言えるが、彼等を病棟に隔離は出来ない。アメリカは同盟国であっても外国の非民主化には無関心を装う。アメリカにしてみれば自国の利益に反しなければ関係ないのだろう。本当に信用できない国だ。記憶にあるだけでもアメリカが始めて未解決の戦争が幾つあることか?ベトナムとは最近やっと国交正常化に漕ぎ着けたが、北朝鮮、イラク、アフガニスタンはどうなっているのか?戦争は先の大戦を経験してない最近の政治家が気安く考えるように、一旦始めると簡単にけじめをつけることは出来ないものだ。

最近思うのは、長距離射程のミサイル導入問題。空襲警報(Jアラート)一つまともに発信できない自衛隊にそんな代物を配備してどうしようと言うのか?お笑い草にもなりはしない。最近はロシアが起こした戦争のせいもあろうが、自衛隊の現職だったり元隊員が堂々とテレビに登場してしたり顔で戦争の解説をする。スポーツ解説ではあるまいに、自ら血を流したり人を傷つけることを本職と自覚するなら、最もしてはいけないことだろう。

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