2022年10月2日日曜日

希望は子孫に

秋晴れで気持ちの良い日が続いている。しかし昨夜のリモートミーティングは暗い話ばかりだった。同学年の爺5人だからもう少し枯れた洒脱な会話になって欲しいが、ボケもせず世の中の動きに興味を持つ面々なので、なかなかそうはならない。確かに国内でも海外でも碌な話が無いのは事実かもしれぬ。他の4人のことは知らないが、懐に秋風が吹いているが、どう考えても年に6回頂く年金で餓死するようなことはあるまい。

では聞くが「お前にとって明るい話は何だ?」「子供と孫の成長だ。」と答えたい。昨夜も介護に関する話題が相当盛り上がったが、介護はされる側の問題でなくてする側の問題。幸い小生には介護義務がある配偶者がとっくに亡くなっている。確かにこちらが倒れたら、娘二人は大変だろう。できるだけその日数が短期で済むよう努力するしか、今のところ他に考えることはない。家内も同じ考えだったと思うが、幸い子も孫も我々の想像以上立派に育っている。

今年は下の娘も50歳を超えた。我が50歳当時は未だ迷いっぱなしの年頃。二人共他家の嫁ではあるが、家内に似て家庭の切り盛りはしっかりしている。3人いる孫の上二人が今年無事社会人となった。特に上の孫は先日学校で表彰されて大学のホームページに掲載されたから見てくれとの連絡。確認すると「第148回 情報基礎とアクセス技術・電子情報通信学会 データ工学 合同研究発表会 学生奨励賞」とあって孫のことが書かれている。この孫については「シェフにでもなればいい。」と言っていた家内も、まさかこんな分野に進むとは夢にも思わなかったに違いないし、生きていればどんなに嬉しかっただろうとの思いが一入だ。

中の孫も情報系の会社に就職できたし、俺には碌でもないことばかりの年だったが、全て帳消しになった。先を考えても自分にはもうチャンスは巡りこないが、子や孫にはこれからそれが来るかもしれないと思えば、気分が晴れる。今回受賞した孫と話すと、学者馬鹿らしく社会問題では全く話が噛み合わない。「好きな政治家は誰か?」と聞いたら「麻生太郎」と答えが返ってきた。理由は単純「格好がいい」とのこと。

孫自慢は老人話の恒で、聞くに耐えないとする人も多い。承知の上でもう少し書こう。夏休みとか冬休みもなく、たまのアルバイト以外はいつも学校に行ってはコンピュータと向き合っていて、自宅にはテレビもラジオも無いそうだ。勉強嫌いの俺には考えられないが、これも現代若者の一つのライフスタイルなんだろう。政治のことなんかどうでもいい。 

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