2022年6月11日土曜日

天才と集中力

 昔から親や先生から落ち着きが無いことを指摘され続けているし、自分でも「何故俺はこんなに集中力が無いのか?」と不思議に思う。娘が二人で、これがまた面白い。上の子は集中力がそこそこあるようで、小学校時代から成績も悪くなかった。ところが下の娘は成績が芳しくなかったらしく、始終姉に宿題をしてもらっていて、そのくせ「私はこんなに字がきたくない。」と文句を言って喧嘩していたこともある。

娘の学校での成績なんかどうでもいいと思うが、下の娘にから聞いたことの中で鮮明に記憶してることがある。「私は国語の勉強をしてると算数のことが気になり、算数に取り掛かると社会科が気になるの。」実を言えば俺もそうだと言いたかったが、みっともないから黙って聞いておいた。まえがきにこんなことを持ち出したのは訳がある。実は昨日の午後、観たBSプレミアムが大変面白かったからだ。

タイトルが「偉人にチャレンジー伝説に科学で迫るー」2話あって、1話は平家物語に書かれている壇ノ浦での闘いの場面。那須与一が平家の小舟に掲げられた扇を射落としたとする話は実現可能か?を検証する話。これに現代の弓道家が挑戦して見事再現できた話。海岸線から77メートル離れた海上の小舟で揺られている扇を射抜くことに成功する確率は、科学的計算すると1%以下。しかし日置流弓道の第一人者がこれに挑戦、11射めに成功させる。この人の集中力も凄いと思ったが、2話目が更に凄かった。

取り上げた伝説はモーツアルト少年時代の伝説で、何とかという協会音楽を一度聞いただけで楽譜に写し取った話。当時の教会音楽は教会から流出しないよう防護されていたらしい。しかもこの曲の長さが10分にも及ぶもの。彼がいかに天才であっても少し嘘っぽくないかである。これに芸大の現役やら卒業生に挑戦させる実験をするが、やはり実現はできなかった。しかしある若手の音楽家がこれに挑戦して、モーツァルトとほぼ同じ絶対音感や記憶力を持つことが明らかになった話。

機械を駆使して作成された楽譜は16頁に及ぶが、彼はこれを1頁で表現したため、完全成功とはいかなかったが、興味深かったのはこの挑戦者は小さい頃からの自閉症とのこと。番組でも母親が付き切りだった。この番組今夜も続きがあるようだ。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

面白そうなBSプレミアですね。
娘さんの話題も愉快でした。
ところで父さんは
食事の際、好きな物は先or後?

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
何時もコメントをありがとうございます。
>食事の際、好きな物は先or後?
どうも好きなものを最後にすることが多いような気がします。