2022年6月12日日曜日

日本式外交政策

 生まれて間もない5歳の時、日本は大きな戦に負けて敗戦国となった。その時、子供心に奴隷として外国人に連れ拐われるかと心配したが、杞憂に終わって80歳を超すことができた。しかし最近の世界情勢を見てると、日本が再び大きな戦争に巻き込まれかねない。

日本に好戦的な人間が多いとは思わないが、先の敗戦によって日本は否応なしにアメリカの属国になってしまっている。このアメリカは日本から見れば最近生まれたばかりの若い国で、犯罪者ばかりではないだろうが、何らかの理由で生まれた国を捨てて流れ着いた人の末裔集団であることだけは間違いない。日本を脱出しようなんて考えたことも無いが、国を捨てるなんてことは余程のことだから、アメリカ人には強かな血が流れていても不思議はない。

そんな血筋のアメリカは250年ほどの歴史の中で、人も国家も強くあるべき、即ちこれが正義という考えが多数派に見える。またフランスから取り入れたかイギリスから受け継いだか知らぬが、民主主義なる思想を国是としてるが、これがまた変幻自在でご都合主義の極み。自国の運命を切り拓くためなら嘘でも二枚舌でもやりたい放題。東洋で培われた倫理観とは程遠い国でもある。但し、未だに多くの移民を受け入れているので、先祖の血筋は大分薄まってるかもしれぬが。

皮肉な見方をすれば、使用人を増やしてるだけで、本来の旦那社会の人口はそう増えていないのではと推察している。我が倫理観からすると、ギャング集団のような国家に見える。国内的には旦那と使用人の二重構造社会だと思うが、他国に対しては人権を尊重しろみたいことを平気でいう厚かましさだ。こんな倫理観欠如の国に支配されるのはまっぴら御免と、着実に国家の体をなしつつある国が多いのが最近のアジア。アジアの中で先進国筆頭だった日本が、最近はアジアの中で存在感が薄まりつつある。経済力が低下していることもあろう。

それ以上に感じるのは、行動が全てアメリカの指示によると見透かされてるようにも思う。アメリカ式思考で育ってきたので、言えた義理ではないが、これが非常に情けない。そろそろ日本も独自の考えに基づく外交政策を示す時が来ているのではないか。アメリカ式民主主義の理想は正しいかもしれぬが、現実をよく観ることも大切だ。

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