2022年6月8日水曜日

傍観するのみ

 社会に出て暫くは政治に全く関心が無かったので、選挙に行った記憶は殆ど無い。しかし結婚して、区会議員選挙の手伝いに熱心だった家内の影響があって、選挙の度に投票するようになった。それから現在まで、選挙の投票は欠かしたことは無いし、ご案内の通り、恥ずかしくもなくいっちょまえに、ここでも政治問題に触れることが数多くなった。考えれば、政治に対する国民の義務か権利かはさておき、投票も当然のこととして受け止めてきたことになる。

実際的にも応援する議員が数名居て、毎年なにがしかの会費を支払うことに躊躇いも無かった。これについても今後は見直すつもりだ。また昨日は自民党の選挙公約とも言える「経済財政運営と改革の基本方針 2022」が発表された。別名「骨太の方針」とも言われる。この発表のための首相の記者会見もあったようだが、見逃したようだ。報告書は40ページにも及ぶので、永遠に読むことは無いだろが、目次だけは読んでみた。

表題は「新しい資本主義へ~課題解決を成長のエンジンに変え、持続可能な経済を実現~ 」既にここから意味不明ではないか。これまでの経済財政政策の全否定にも取られかねない。首相になって相当な月日が経つのに何ら新機軸を打ち出せない岸田政権が、ここに来て急にそんなこと言っても誰が本気にするかだ。依って、目次の紹介も意味が無いのでやめる。コロナ禍が少し収まりかけているので、政権としては気が緩んでいることもあろうが、かなり強気の姿勢で威勢が良い。

それは結構として、この姿勢にブレーキをかけるべき野党が全く存在感が無い。いっそ大政翼賛会でも結成して、お裾分けにでも与ったらどうかと言いたいぐらいのものだ。大学を出た1963年から赤坂に勤務したので国会周辺の環境変化はずっと見続けてきた。全体としては大きく変わったが、議事堂そのものと自民党本部だけは殆ど変わっていない。実に半世紀以上になるが、この2軒の建屋は何も変わらなかったし、巣食う輩の顔ぶれに変化があっても、中身は変わらぬのと同じ。

否、1960年代の方が大分益しかも知れぬ。日米安保が改正されたのは大学2年生の頃。大衆の意識も高かったが、政治家にも真面目な人が沢山いた。アメリカへの協力も首相は密約にせざるを得なかった時代だ。当時は政治家を含め誰も、日本が戦争に参加するとは夢にも思わなかっただろう。時代を逆行する今の政治を見て、次回から選挙に行く気がしなくなった。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

立民は、「内閣不信任決議案・細田衆院議長への不信任案」を提出とのことですね。
まあ、良く見ても「目くそ鼻くそ」ですが、今回は「立民はバカ」と思っています。
確かに、岸田政権がやった事は無いかもしれませんが、立民に言われたくはないでしょう。

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
何時もコメントをありがとうございます。
私もは民主党時代から応援してきましたが、今回はホトホト愛想が尽きました。
今度の参議院選挙でも負けるでしょうが、当然の報いかと思います。