2022年6月3日金曜日

アホらしすぎて

 世の中にうんざりすること話は多い。筆頭は地獄の赤鬼と青鬼が喧嘩してるようなウクライナ戦争。これに付き合うのは暫く控えるが、国内でも似たようなことがある。今朝の朝日新聞デジタルのトップ【「アベノミクス批判するのか」安倍氏怒りの電話 許せなかった言葉】写真つきで、一人はお馴染み安倍晋三氏、如何にも気を悪くした表情である。君と呼ばれたらしいもう一人は平凡そうな顔つきで知らぬ御仁だった。

今どきアベノミクスを肯定する馬鹿がいることに興味があったので、記事を読んでみた。びっくりしたのだが、自民党内ではアベノミクスが公式的に批判できない空気になってるらしいこと。いくらなんでもそれは酷いと思うが、天下の全国紙が書くのだから本当だろう。安倍氏から怒られたのは自派閥の越智隆雄議員と言うおじさん。朝日新聞は次のように書いている。< 「5月19日、自民の財政再建派を中心とする財政健全化推進本部の会合後、安倍氏(67)は、自らの派閥に属する越智隆雄・元内閣府副大臣(58)の電話を鳴らした。「君はアベノミクスを批判するのか?」。声は怒気をはらんでいた。>

過ちを咎められれば誰でも頭にくるから仕方ないが、安倍氏が大人げないのは昔からだから当然かも知れぬ。驚いたの越智氏のこと、なんと「批判はしてません、僕はアベノミクスの信奉者です。だって、(経済政策を担う)内閣府の副大臣を2回もやったじゃないですか」と理解を求めたそうだ。安倍氏は「そうだな」と電話を切ったされているが、只じゃ済まないだろう、なんてことはどうでも良い。問題はこの電話の原因だ。それは5月19日、自民の財政再建派を中心とする財政健全化推進本部の会合での越智氏の発言にあったらしい。

具体的発言の詳細は不明だが、この会議で示された方針の記述に問題が有ったらしい。即ち「近年、多くの経済政策が実施されてきたが、結果として過去30年間のわが国の経済成長は主要先進国の中で最低レベル」。また、「初任給は30年前とあまり変わらず、国際的には人件費で見ても『安い日本』となりつつある」との分析も記された。

長く書いてしまったので飛躍するが、要は自民党内に経済政策に関して財政健全化を心配する人も多い一方で、財政赤字を気にせず積極財政を主張するグループがあり、後者がの方が多数を占めているのが実態。安倍氏や麻生氏と言ったゾンビグループは措くとしても政調会長が高市早苗氏が筆頭だから救いがたい。岸田首相の経済政策が蛇かミミズか分からないのも、首相自身に確たる信念が無いこともあろうが、この救いがたいグループに支配されている党内事情にも寄るだろう。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

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senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
拍手をありがとうございます。

積極財政を主張するグループなる輩、一見経済学論理を振り回してるように見せています。しかしこれまた私見ですが、連中は私腹を肥やしたいだけではないでしょうか。世界のどこを見ても、戦争でもないのにGDP200%を超す財政赤字が許容されてる国なんかないと思います。