2021年12月8日水曜日

敵と味方

 このところ昔の悪い癖が戻って一人で飲むことが多くなってしまった。昨夜も夕食時に軽く飲んでしまったので帰宅が9時前頃と遅くなってしまった。テレビ(BS・フジ「プライムニュース」)をつけると、なんと安倍元総理がなにか喋っている。この御仁確かに身体は悪そうだ、顔色がどす黒くて無残な顔だった。局にすれば自民党最大派閥のボスに返り咲いた祝のつもりで出演依頼したのだろうが、視聴しているこちらが恥ずかしくなるようなベンチャラだ。フジグループの日枝会長とどんなに親しいか知らぬが、公私混同も甚だしい。

安倍氏の発言に今更イチャモンつけても始まらないので、安倍氏が話していた内容即ち日本の外交政策について少し私見を書きたい。世界は今、米中露3ヶ国のファミリー国の囲い込競争時代だ。アメリカは中露2国を牽制して日本にも働きかけを強めているし、今後もプレッシャーは益々強くなるだろう。当面は北京オリンピックの外交的ボイコット、これへの対応が見ものだがどうなることやらだ。

日本はこれまで、総評論家国家と言えるほど自国の立場を曖昧にして、他国に関して呑気な評論をしてきたが、こうなると評論では済まず、はっきりした意思決定が求められる。テレビの情報番組でしたり顔の評論家は多数いるが、彼等のうちで本当に他国の事が分かって日本の外交を論じている人間がどれほど居るかが気になる。米中問題然り、米露問題も同じ。特に最近は軍事問題が顕在化してきたので、日本は気楽にアメリカに言われるまま「はい分かりました」では済まないような気がする。

敵基地攻撃能力云々の声が国内でも大きくなりつつあるが、日本の敵国は一体どの国を指すのか?昨日ちょっと観ただけのテレビで、安倍氏は得意顔で言っていた。「私は中国とロシアが仲良くならないよう、いろいろ気を使ってきました。」これが与党最大派閥を率いるボスの発言であり、世界中でどう受け止められたか、これから段々分かってくるだろうが、なにか空恐ろしさを感じてならない。

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