2021年9月12日日曜日

謎だらけ

 昨日はアメリカ同時多発テロから20年目の日だった。各地で追悼行事が開催され、大統領や元大統領の挨拶が報道されているが、彼らの挨拶に無くて一般市民の反応に強いのは「この事件は何故起きたのか?」因果関係解明への思いのようだ。当日の犠牲者だけでも約3千人、それに続いたアフガン戦争、イラク戦争では更に倍する兵員の犠牲だ。おまけに多額の国費を費やして、外国を侵略して何十万人も殺傷した挙げ句に今年はアフガンから、来年はイラクから撤兵とのこと。この年月が無駄だったと感じる市民は多いとのこと。

アメリカ市民でなくても原因究明は求めたくなるだろう。アメリカのことだから事件の3年後には所謂第3者による調査報告書があり、歴代大統領が公開を約束してるらしいが現大統領に至っても公開されていないとのこと。大型航空機4機を同日同時刻にハイジャックしての犯行だから、実行組織は並のテロ組織ではない。準備に費やされた年月や関わった人員は膨大だろう。どこかの国家が関与していると考えるのは自然な成り行きだ。実行犯の多数がサウディアラビア人だったようだし、調査報告にはそのことを示す記述もあるとのこと。

主犯格とされたオサマ・ビン・ラディンもサウディの王族でアメリカ中央情報局と深い関係にあり、イラン・イラク戦争に協力してたことは公然化されているようだ。そうでなくては事件直後に犯人の特定はできないだろう。兎も角20年前から「テロとの戦い」なるアメリカの戦争が世界中を巻き込んで始まった。大昔ヨーロッパのキリスト教徒がイスラム教徒に対して十字軍を結成して戦争を仕掛けたのと似てるかもしれない。事件の因果関係が解明されることがイスラム世界の平和に繋がるかどうか分からないので、早くしろとは言い難い意味もある。

結果的には日本も参加を余儀なくされて、この20年でかなり国力が疲弊した現実がある。反省をする必要があるかもしれぬ。アメリカは世界の警察官を辞めるとトランプ大統領が言い出し、民主党政権もそれを引き継ぐようだが、これに代わる強固な組織を誰が担保するのだろう?世の中は益々混迷を深めるかもしれぬ。老人には少し難しすぎるテーマだった。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

ユダヤも、キリストも、イスラムも、同じ聖書を読んでいるのですから、同じ神様を崇めているんでしょうね。
それが、信じる預言者次第で殺し合いになるのだから悍ましいです、
とは言うもののブッタもヒンズーの神様の一人に加えられているとのことですから、世の中の神秘は知れませんね。
死海文書には絶対の神様の事が書かれているのかも知れません。でも、その事は何れの宗教も認めないでしょうね。
考えれば、カソリックのイギリスと新教徒のアメリカか仲良しで、どうしてイスラムと喧嘩するんでしょうか。
日本と同様に、下等民族が欲しいのでしょうかね

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつもコメントをありがとうございます。
確かに真面目に考えると宗教問題は難しですね。信仰は個人の自由といいますが私は実にいい加減で神様仏様誰でも結構です。
家族親族にはクリスチャンやエホバの証人までいます。どちらかと言えば真面目な人達で、我が家に不幸があれば寺に来てくれます。
ですから私も彼らの家の不幸に際しては、それぞれの教会に足を運んでその教会のしきたりに沿ったお参りをしてます。