2021年6月16日水曜日

読書と作文

 ブログの右側に表示されているアーカイブの最下部を見たら2009年4月になっている。いつの間にか10年を遥かに過ぎてしまった。越し方を振り返ると、なんでも3日坊主で、少し頑張っても10年も経てば飽きが来るとしたものだが、よくもったものだ。と言うよりはこの歳だから代わりになる暇潰しが見つからないだけかもしれない。先日昔の会社の後輩と昼食を一緒して話を聞いたら、彼はなんと小説を書き始めたらしい。

昔共通の先輩に薦められて、「縦走」と言う発行部数500部ほどの同人誌にお互いに毎月寄稿をしていたことがある。こちらは小説を書く才能が無いので、ブログを転載させてもらっていた。彼は毎月随筆を寄せていたが、確かに面白くて、当時から文才があると感心していた記憶がある。「縦走」はもう5年以上前に主宰していた先輩が亡くなられて自然廃刊になってしまった。後輩の彼は、文才の他にビジネス面でも優秀で結局は社長に上り詰めたので、現役が長かった。

それでもリタイした現在、毎日コツコツ小説に取り組み、住んでいる埼玉で地方紙などの懸賞募集に応募したりしてるらしい。ひょっとしたら既に入賞経験があるのかもしれぬ。彼曰く「小説を書くには、好きな作家を見つけて、その作品を徹底的に読み込むことが先ず第一。そして文章の模倣から自分は初めたと言ったような気がする。確かに話をしていると沢山の本を読んでいることが分かる。先に書いた3日坊主ではないが、読書も好きだったが、同じ作家の本を何冊も読むことができなかった。

今週は思いもかけず2冊も読後感を上げたが、これ異例中の異例。今はもう読書そのものが億劫になりつつある。現役時代に大手出版社の元週刊誌編集長からこんな話を聞いた。「人生で読める本の数は凡そ5千冊くらいではないか。だから良い本を選んで読書しなさい。」既に50年以上前のことだ。それから年間50冊ずつ読んできたとしても、確かに生涯5千冊には到達できない。先人の教えは正しかった。


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