2021年5月8日土曜日

リーダーの決断

 今週は友人が亡くなったりして2回もブログ書きを休んでしまった。ルーティン化していることが出来ないと、どうも気持ちが落ち着かない。しかし改めて考えると、ブログを書くにしても思いつくことがあまりに少ない。テレビをつけてもネットで新聞を確認しても、ニュースの大半はコロナ関係で、それもろくなニュースは無い。アメリカ、イギリス、イスラエルなどがワクチン接種が進んで、少しずつ規制が緩和され始めて入るようだが、日本は遅々として進まない。今朝やっと区から接種の案内が届いた。

今月17日から予約を受け付けると書いてあるが、既に報道されている通り肝心のワクチンの数量が不足しているのだから、予約できる日も遠いことだろう。また当然予想されていた通り、緊急事態宣言の延長が決まった。もう酒を飲まなくなって久しいので、酒に不自由することは無いが、行きつけの飯屋の閉店が続くのは迷惑だ。こちらの迷惑より閉店を余儀なくされている経営者や従業員は、生活が掛かっているだけに単なる迷惑では済まないだろう、本当に可哀想だ。

これも全て政治のリーダーシップの間違いに他ならない。ノーベル賞受賞者の山中伸弥教授に言わせると「ここでワクチン接種が広がらないと、来年の今ごろまた同じことを繰り返している可能性があると思う。」とのこと。凡人でない医学の専門家の発言だけに恐ろしい。政府は山中教授の心配を他所に、憲法改正に真剣に取り組み、早いとこ緊急事態の対応について憲法に付け加えたい、なんてトボケたことを言っている。専門家が言うところの検査拡大のための方策も取らなければ、ワクチン接種のスピードアップ図れないで何が「国民のために働く内閣」だ。

連休が明けたばかりというのに、昨日は死者数が遂に100人を超えた。事態の悪化は最終局面が最も悲劇となる。これが最終局面であってほしいが、山中教授はそうは見ていないようだ。先の大戦は、日本が連合国側にポツダム宣言の受諾を通知した1945年8月の半ばをもってほぼ終結に向かった。正式な終戦は9月2日だが、連合軍側がポツダム宣言を発出したのは7が26日だ。受諾の決断をするのに要した約20日間。この間に亡くなった戦闘員と非戦闘員の数は知らない。

太平洋戦争での戦没者が約300万人と聞かされているが、その中に広島や長崎の原爆犠牲者がカウントされているかどうかも知らない。日本の領土とされていた当時の言葉での「外地」に居た一般市民の犠牲者の殆どは、この判断の遅れによる犠牲者に他ならない。現政府の政策決定「ツーレイツ、ツースモール」は今に始まったことでなく、日本政府の悪しき伝統かも知れぬ。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

憲法改正に御執心であった安倍政権が憲法改定を必要とする事に関する説明はCOVID-19対策に向けた緊急事態対応でした。
COVID-19渦の収集の目途も立たないままに、今また憲法改定をしようとしまいと変わりはないのではないでしょうか。
憲法改定をしなければできない緊急事態宣言とはどんなことをしたいのか、理解できません。
野党の肩を持つ気はありませんが、現行法下での緊急事態宣言でも出来ることはまだまだあるはずです。
東京オリンピック、IOCの幹部はまだまだやる気発言です。伴って首相も取り下げません。
そうこうしている秋には嫌でも総選挙になります。となれば、3密どころの騒ぎではないでしょう。
オリンピックに手を取られる医療従事者+病院。
東京を脱出されたら如何ですか.涙
とは言うものの、田舎の石川県でも今日は80人の感染者と発表されました。
隣りの福井・富山は10人程度なのに不思議です。やはり、新幹線の影響でしょうか。
なんだかんでと言ってはみても、菅の代りが見当たりません。

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつもありがとうございます。
貴兄には珍しく少し弱気な発言で驚いています。
私の友人も自民党支持者が多いので、昨夜のリモート談義でも似たような発言が多くありました。中にはもっと弱気になって、次の総選挙でひょっとすると野党連合に負けるのでは、といったこと言いう人さえ出る始末です。
私は
むしろその方が良いと思ったりしているところです。