2021年5月6日木曜日

違和感

 大型連休も終わった。仕事がある人は張り切って仕事に取り組めばいいが、仕事の無い年寄りは、我が身にいつコロナが押し寄せてくるかと身勝手な不安が消えない。昨夜のテレビで興味深い社会現象を知った。年寄りは自己中だから不安を感じてればいいが、働き盛りの所帯持ちは不安より怒りが強いようだ。それはツイートの世界で「人々の命と暮らしを守るために、#東京五輪の開催中止を求めます #StopTokyoOlympic」が話題になっているとのこと。

自らツイッターを利用したことがないのでよく分からないが、多分この中にあったと思われる「私はオリンピックより子供の運動会や学芸会を観に行きたい」趣旨のツイートが多くの賛同を得たと紹介された。これは簡潔な一言だが非常に説得力があった。毎日のテレビ報道を観ていて、なにかチグハグ感が拭えなかった原因はこれだろう。日本の政治が行っている政策決定が庶民感覚と余りにも大きく離れすぎている。

2ヶ月一寸に迫ったオリンピックを観に行きたいと思っている人の数と、子供の運動会を観に行きたいと思っている人の数の差が理解できない政策決定者たち。この差を無視して、ヨーロッパに本拠を置く国際的なマフィア(IOC)の求めに応じて「決まったことだから」として税金の無駄遣いをし続けている。この政策決定者を支えているのが自民党支持者と言うことになるが、この中には小学校に通う通う子や孫を持つ人も多いと筈だ。彼らに、次の選挙に際して「もっと真面目に自分の生活を考えて見ろ」と言ってやりたい。

閑話休題

ロンドンでG7(主要7カ国)外相会議なるものが開かれて、日本からも茂木外務大臣が出席している。そもそも何故今対面会議か分からない。しかし何かが急に必要だったのだろう。7カ国と言いながらインドとか韓国とからも外相がゲストとして参加しているが、日印の外相会談はリモートで行われている。ここでもチグハグ感が否めない。この(主要7カ国)はどう見ても世界の主要問題を話し合うのに相応しくない。現下の問題点を話し合うなら、日本は扠置いても、中国とロシアが参加しなければ意味が無いと思うのが普通ではないか。

その当事者を欠いた席で、その二人に対する重要な懸念を共有したところでどんな意味があるというのか。一方的非難を声高に言い募ることの意味が分からない。喧嘩を売るつもりか?マスコミはさも重大な会合であり、申し合わせだと取り上げるが、この会議に参加している紳士の腹の底にあるのは、それこそ覇権主義そのものにしか見えない。

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