2021年5月5日水曜日

経年劣化

 立夏のこどもの日、昼まで雨は降っていなかったが、正午を過ぎると雨も降り始めた。正午の天気予報では風速7.8メートルと言っていたが、風が唸りながら吹き荒び、家屋ががたぴし言ってるのでもっと強く感じる。何れにしても荒れ模様の天気になった。昨夜は友人の仮通夜、一緒に行く友人との待ち合わせ時刻を間違えて迷惑を掛けてしまった。3:15分を直前になって3:45分と勘違いして家で悠然としていたら、友人から電話が来て我に返ったご粗末。

最近似たような勘違いや、物忘れが多すぎる。家内が亡くなって以来石油ストーブは使用をやめて、一応ガスと電気だけにしているが、それでもスイッチの消し忘れは頻繁にある。ガスは毎晩、元で切っているが、電気はそうはいかない。朝起きて、昨夜消すべきスイッチを切っていなかったなんてことがザラになってきた。こういった頭の働きとは別に外形的肉体の衰えも相当進んでいる。一昨日娘と行った里山ハイキング、疲れが出ないよう優しいコースにしたつもりが、今日になってふくらはぎの筋肉痛が酷くなってきている。

原子力発電所には耐用年数について、それこそ第一人者だった故高木仁三郎氏は次のよう言っている。「日本の原発は平均寿命は16年あたりの所にあって、16年だとトラブルを起こすことが意外と少なく、運転年数が20年以上になると、トラブルがみられるようになってきます。」理由は圧力容器の脆化だけでなく、延長数千キロに及ぶとされるパイプや電線、それを繋ぐ数万のボルトやナット。これらに小さな事故が起き始め、一つ一つのうちは良いが、これが重なると大事故にになりかねないと警告を鳴らしていた。

人体は原発なんかと比較にならないほど複雑な構造だ。それは水耕栽培されているような数十兆個の細胞で構成されるが、これがどのようなリズムになっているか分からないが、新陳代謝に依って何日かで全部が置き換わるそうだ。毎朝同じ顔を鏡で見ているが、今朝の己は1週間前とは別人かもしれぬ。話が余計なところに飛んでしまったので戻したい。人であれ、ウイルスであれ、一定の数が集合すれば、小生のようなへそ曲がりが必ず現れて、規則の基づいた行動を取らない者や物が必ず出現する。

一個や二個の異物は簡単に排除されたりするだろうが、ある日これが複合化されるととんでもないことに成りかねない。理屈は分かるが、これを医薬品で防御するのは至難かも知れぬ。現れ始めている我が身の経年劣化現象、どのようにくい止めるべきか?やっぱり医者に聞くべきだという友人もいる。医者に行くなら自分が感じ始めている肉体の劣化現象を上手に説明する必要がある。第一、医者は脳の専門家、消化器の専門家、循環器の専門家などに分かれているのもややこしい。我が身も心配な腎臓病で最近入院した友人が言った。「医者の言うことを全部聞たら、食う物が無くなってしまいました。」となると、座して天命を待つしか無いか。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

>専門家などに分かれているのもややこしい

政府のススメではありませんが、かかりつけ医を持ったほうが良いと考え始めたこの頃です。
以前東京圏にいた頃、それも仕事人時代は、会社指定の総合病院に行けば、人間ドッグを始め全てのカルテが有りました。
その影響で退職してからも、総合病院にお任せパターンで良しと思っていました。
しかし、考え直してみると、私が通う地方の病院は確かに公立総合病院ですが、東京で会社指定のの総合病院とは仕掛けが異なり、所詮は専門科目ごとに横の連携診察は無い様子です。手に負えない症状は大学病院に紹介状です。大学病院では切った張ったのアラ治療が済むと元の公立総合病院に差し戻しという仕掛けです。
それならば、むしろ入院病棟を持つ規模の個人病院でも同じことだな~と考えています。
第一、自宅療養ともなれば往診もしてもらます。今回のようなCOVID-19ワクチン接種はその病院で馴染みの医師が打ってくれます。
要するに小回りと我儘が効くんですね。
東京では〇〇クリニック的に専門医になるのでしょうが、近所の自分より一回りくらい若い医者なら、死ぬまでOKかも

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつも貴重なコメントをありがとうございます。
私も一応かかりつけ医はいますが、年齢はこちらと似たようなもので余り頼りになりません。20年以上に亘り処方してもらっている尿酸をできにくくする薬を、年に4回貰うだけです。前立腺がんの治療で世話になったのは大学病院ですので、こちらには過去のカルテがデータ保存されていますが、こちらへの通院は年に1度になってしまいました。