2021年4月5日月曜日

漠たる恐怖心

 日本女子水泳界で屈指の強豪だった池江璃花子選手の復活劇が報道を賑わしている。詳しいことは知らぬが、白血病の判明で一線からの離脱したのが少し前のこと記憶してたが、僅か2年でのことらしい。我が身で思うに、前立腺がんが発見されて、一通りの治療が終わってから既に5年を経過しているが、未だに定期的に病院通いでおっかなびっくりの生活だ。池江選手はどう考えても驚異的と言うしか無いだろう。

翻って日本のコロナ患者数の累計は既に45万人を突破して50万人に迫っている。この中には重篤な後遺症に悩む人も少なくはないとのこと。白血病がどんな病気か知らぬが、画期的な治療法や薬があるとは聞いたことがない。後遺症の悩みを抱える人々が池江選手の復活をどんな気持ちで聞くだろうか?中には「よし、私も頑張るぞ」と勇気を貰う人もいるだろうし、「病気の克服は、やはり容易なことでなさそうだ」と落ち込む人が居ても不思議は無い。

こちらも後者の口だが、病の克服は先ず本人の意識、即ち強靭な精神力に加え、周囲の様々な環境があってのことだろうと思い浮かんでしまう。とにかく風邪やぎっくり腰程度でも、掛かったらもうおしまいとばかり要心を重ねる毎日だ。特にコロナに関しては、最近まで永田町の政治家同様で少し甘く甘く考えていた。なんと言っても24時間のうち大部分は独居で外出している時間は精々3時間程度。うち半分近くは往来を只管無言で歩くだけ、人混みの中に入る時は一応マスクをするが、外出時も基本的にはポケットに入れているだけ。

昨今、食事の時もマスク着用を!なんて馬鹿みたいスローガンが言われ始めているが、それだったら食事の時は会話せず食べましょう!という方が現実的だろう。と思ったりするが、これはやはり非現実的だ。殆どの人は会話をするために食事に行くので、小生のようにバカみたいに一人で飯を食っている奴は圧倒的に少数だった。そして今朝の朝日新聞に更に恐怖感を募らせる記事が掲載されている。

神戸大学の岩田健太郎教授が新型コロナの変異株について「めったに起こらないことが起こりうる」と言っている。要するに感染力が強くて重症化リスクも格段に高くなっているとのこと。テレビに出演していた感染症専門の学者(名前は失念)は同じような趣旨の発言後にこう締め括った。「マスク着用は下着と同じように思って、外出に際しては玄関を出た瞬間から外さないようにしましょう。」随分脅してくれると思うが、少し考えを変える必要がありそうだ。

しかし、何かを喋ることでもの覚えることがあると思うので、その機会が益々減っていくと、小中学生のみならず大学生だって学習に影響が出そうで心配だ。


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