2021年3月4日木曜日

ワクチン問題

 新型コロナのワクチン接種が日本でも始まっているが、400万人以上居るとされる医療関係者にさえ接種は終わっていない。理由は簡単なことで、日本には国産ワクチンの開発ができず、全て外国産に頼らざるを得ない事情にある。海外にはワクチンを製造している会社が何社も存在しているが、その何処とどのように交渉して、結果どのような購入契約が結ばれたのか、さえはっきりしていない。ワクチン担当大臣なるポストが出来ているが、担当河野大臣が交渉を指揮している形跡はない。

一般には厚労省の然るべき部署がその任に当たっていると言われるが、田村厚労大臣からも詳しい説明は無い。どうしてこんな簡単なことが具体的に説明されないのか、野党も何故具体的に問い質さないのか不思議でならない。河野大臣は今後の輸入日程を得意げに発表してるが、基本的な契約内容の説明が無いので余り意味が無い。それでも我々老人には4月の連休が始まる頃には接種が開始されるとも言われる。

外国の摂取状況を確認すると、最も進んでいるのがイスラエル、既に国民の9割が接種済みとのこと。イギリスが3位で約32%、アメリカが4位で約24%らしい(何れも日本経済新聞社と英フィナンシャル・タイムズが集計した今月3日の数字)。ところが昨日の発表によると、アメリカのバイデン大統領が「国内全成人に対するワクチン接種を5月末には終わらせる。」と宣言したとのこと。随分なホラを吹いたようにも思うが、本気らしい。

何故か、戦時に軍需物資増産のために制定された国防生産法を持ち出し、医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)による新型コロナウイルスのワクチン生産に同業の大手メルクを協力させるとのこと。つい最近承認されたJ&Jのワクチンは、1回の接種で済むことに加え、温度管理も比較的高めでも管理が可能とされている。このスピード感は何に例えるべきか、言うまでもなく戦争そのものだ。バイデン大統領は共和党大統領に比べれば戦争好きではないだろうが、戦争に深くコミットしてきたことは否めない。

就任して間もないのに、イランに対する威嚇のためにミサイル発射したのも事実だ。ミサイル発射は頂けないが、ワクチン開発をスピードアップすることに関しては、国内外ともに異を唱える人は少ないだろう。因みに先に記した国別ワクチン接種状況調査に依れば、日本は1%に満たない状況にある。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

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何事につけても及び腰の日本ですね。
接種用注射の打ち方をテレビで見ている限りでは、海外では3人終える間に日本では2人がせいぜいでしょう。
朝鮮半島ですら戦時下にある国家として機能しているのに対して、島国日本は危機感が薄いのでしょうね。
私は以下の記事に同意です。
>緊急事態延長宣言は完全な“小池潰し” 菅首相は「してやったり」  (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
https://dot.asahi.com/wa/2021030400031.html

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつもコメントをありがとうございます。
政権はコロナ対策優先と口先では言っていますが、本質的な危機感は持ち合わせないようです。これも島国ゆえのことでしょうか?
私には理解できません。