2021年2月8日月曜日

男女差別問題

 今日は母の誕生日だ。亡くなって17年も経つが明治45年生まれだから生誕109年となる。兄弟の誕生日は忘れかけているが、不思議と両親の誕生日だけは忘れずにいる。今月は家内の誕生日も数日後の2月12日だ。母や家内の誕生日になにか特別なことをした記憶もないが、今になってブログに書くのも供養の足しになればと願っている。

ところで、最近日本ではジェンダー問題と称する男女間差別が社会問題化しているが、育った環境が男兄弟だけ5人の7人家族であったせいかどうか、家庭内唯一の女性、母の権限が非常に強かった。また結婚した相手がこれまた徹底した女性優位主義者だった。家内は「世の中で男ほど役に立たない者はいない、だから私は計画的に娘を生んだ。」が自慢の種だった程だ。

女性が得意とする料理や裁縫でも一流となるのは皆男性なのは何故か、と家内に尋ねたら答えがふるっていた。「料理や裁縫は誰にでも出来ることだから、そんなことを問題視してはいけません。」ときたものだ。体力的には男性の方が優れているように思うが、我が家の系統でも女性の方が長生きしていて、我が家だけが例外でとなっている。知性智力では女性の方が大分優れているように思うし、根性とか度胸では兄弟どの家庭を見ても男性より勝っていると思う。

父は自分の血筋を末代まで伝えたかったろうが、少なくとも我が家では小生をもって父の家名は終わりを告げる。しかし面白いことに家内は父の墓に埋葬されることを望んでいた、と娘たちが力説したので、都内の寺で葬式をあげながら、長野の父の墓に納骨するのにえらい苦労をしてしまった。だから小生も近い将来娘たちがどんな葬式を出してくれるか分からないが、恐らく長野の寺に埋葬されるだろう。

そして孫たちの時代になると血を引く縁者は誰も来なくなるかもしれない。しかし墓の中では両親や兄弟と一緒、娘たちは広い世界に飛び出したのだから、それはそれで善いと思っている。兎も角、女性は強く、世界も広い。どうも男性は内に籠りがちで世界も狭い気がしてならない。少なくても小生は、間違っても森元首相のような発言はしないだろう。

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